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ハンドメイドインジャパンフェス前日、イベントディレクターがつづる本音。

みなさまこんにちは。クリーマでイベント事業を統括している大橋です。
今年で3回目となるハンドメイドインジャパンフェス2015。2年前に始まったこのHMJは、私の人生にとてつもなく大きな影響を及ぼしたイベントです。

HMJ立ち上げ当初の「死闘」

2013年のHMJの立ち上げを振り返ると、私は取引先とたくさんケンカをしていました。

 

1,000人を超える出展者さんとのやりとり、HPや会場の作り込み、プロモーション、基本的なルール決め… 全てをゼロから考えるパンク寸前の状態の中、取引先業者さんからよく聞こえてきたのが、「普通はこうだ」「業界の常識ではこうだ」という言葉でした。

しかし、そもそも私たちクリーマが普通のチームであれば、当時の経営状態でHMJを実行する決断などするはずがありませんでした。(当時のクリーマは社員たった5人)だからこそ「“普通”って何だ?」と意識のギャップを感じ、突き詰めて話し合ったことを覚えています。

例えば、「ブースの区画は、チョークで区切るだけに」と提案された時も、出展者の皆さんは良いブース作りに全力をかけているのにと、「チョークで手書きはあまりに雑すぎる!許容できない!」といった細かいやりとりも多々ありました。

信頼できる方々が多くいてこそ良いイベントが出来上がるということを、身にしみて分かった気がします。

 

また、HMJの立ち上げが決定してすぐの時期に、相当思い詰めていたのか、イベント当日になっても来場者がほとんど来ないという夢を見たことがありました。あれは本当に恐怖で、「こうなったら終わりだ…」と夢の中で絶望した、あの夜のことは今でも忘れられません。あの悪夢があったからこそ、常に強い危機感をもちながら、取り組んで来られたのかもしれません(笑)

5,000人のクリエイターと迎える今年のHMJ

今年は出展者が5,000人となりましたが、お1人ずつ、作品とプロフィールを拝見する審査制にこだわりました。それは、「今、この世にないものを、つくる。
自分がよいと思えるものを、つくる」という、HMJの思いを共有した、一体感のある場づくりをしたいと思っているからです。

だからこそ私たち自身も、クリエイターさんがどのような思いで作品を作られているのか、そこからきちんと理解することが大事だと考えています。

これはイベントに限らず、スポーツや仕事でも同じで、真剣に「全国大会優勝を目指して頑張ろう!」と一丸となっているチームに、全く違う方向を向いた、中途半端な気持ちの新入部員が入ってきたら、チームが乱れてしまうのと似ているかもしれません。

 

ビッグサイトまで来ていただく全ての方に、”HMJらしさ”を肌で感じていただき、期待値を超えた興奮や満足を感じていただきたいと思っています。

すべての出展者が「クリエイター=表現者」

HMJでは、クリエイターの作品販売だけでなく、ワークショップやライブペインティング、さらに屋外エリアでは、アーティストによるライブにプロレスと、様々なコンテンツが満載です。

 

全員に共通しているのは、「クリエイター=表現者」であるということ。立っているステージと表現方法が異なるだけで、根底には同じものが流れています。

アーティストは、有名無名を問わず、良いものは良いという考えがベースになっています。

 

個人的には、今年はjizueに注目しています!どのような演奏を披露してくれて、どのような反応がお客さん達から返ってくるのか、とても楽しみです。

2回目の出演となるD.W.ニコルズやシュローダーヘッズ、bonobosは「また出たい!」と言ってくれ、実際に出演となったところもうれしかったですね。数多ある音楽フェスの中でも、「HMJはやっぱり出たいよね」と思ってもらえるようなステージにしたいと思います。

ファーマーズ導入を決めた、ある会話

そして今回は「ファーマーズエリア」という農家さんの野菜や果物を販売するエリアを新設しました。それは、あるファーマーズマーケットにたまたま足を運んだことがきっかけでした。

「このニンジンは土にこだわっていて、とても柔らかくできているんです」「一口食べてみて!私が丁寧に毎日心を込めて育てているから」そんな会話が繰り広げられていて、「ものづくりの作家さんと同じだ!」と思ったのです。その日はニンジンやトマトなどの野菜、珈琲豆やドレッシングなど、色々なものを美味しくいただきながらたくさんの方のお話を聞き、色々な思いをもってそれぞれの「作品」を作っているんだと感じることができました。

また、農家が抱えている課題が圧倒的に販路の確保にあると知りましたが、それはまさに、ものづくりの世界の課題と同じこと。それならば、同じ思いを持つクリエイター同士、HMJの場で伝えてみよう!となったのです。

3年間の“作品づくり”

今年になって、驚くべき反応がありました。新宿ルミネ2 にあるクリーマの常設ショップ、クリーマストアでお買い物をされる半数以上の方からの「HMJ知ってます!」「今年も行きますよ!」という声です。3年目にして多くの方に知られるようになり、実際に来場していただいていることに、素直にうれしく思います。

 

このHMJは、クリーマとして取り組む最大のイベントであり、私たちチームにとっての「作品」と思い取り組んでいます。皆さんの喜ぶ顔を思い浮かべながら、妥協することなく、チーム一丸となって作品づくりを続けています。

 

いよいよ、今週末の開催。今年はさらに成長したHMJに、良い出会いと笑顔があふれることを願って全力で準備に取り組みます。

 

皆さん、ぜひ遊びに来て下さいね!

ハンドメイドインジャパンフェス2015 公式PV
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