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可憐な春の小花。勿忘草(わすれなぐさ)の花言葉とおすすめアクセサリー
小さな淡い色の花をたくさんつける姿が可憐な勿忘草(わすれなぐさ)。ブルーやピンクの花々が群生する様子は非常に美しく、高原を彩る春のお花としても親しまれています。その名前の雰囲気からも、どこか儚げな印象のあるお花ですね。今回は、そんな勿忘草の花言葉とおすすめ作品をご紹介します。
勿忘草の花言葉と由来
勿忘草は色ごとに異なる花言葉を持ちますが、全体の花言葉は「私を忘れないで」「誠の愛」「真実の友情」。これらの花言葉は、中世ドイツに伝わるとある物語が由来になっています。
ある日、ドナウ川のほとりを若い騎士と恋人が歩いていました。恋人は岸辺に咲いた美しい花を見つけます。
騎士は恋人のために、その花を摘もうとドナウ川の岸辺に降りましたが、足を滑らせて川の流れに飲まれてしまいます。騎士は、摘んだ花を岸辺に投げ、「私を忘れないで」という言葉を残して川へと消えていってしまいます。
残された恋人は、亡き騎士を思いながら、生涯この美しい花を身につけ、いつしかそれは騎士の残した言葉から"忘れな草"と呼ばれるようになりました。
なんとも切ない物語ですが、勿忘草の持つ儚い雰囲気を思わせるエピソードですね。
続けて、色ごとの花言葉をご紹介します。
青い勿忘草の花言葉
「真実の愛」
白い勿忘草の花言葉
「私を忘れないで」
ピンク色の勿忘草の花言葉
「真実の友情」
勿忘草の見頃はいつ?
勿忘草の開花期は3月下旬〜6月上旬で、ちょうど今が見ごろ。比較的長い期間咲いているので、春の間ゆっくりと楽しむことができます。日当たりと風通しの良い場所を好むため、散歩をしていると、道端に咲いている姿も見られます。
ちなみに、勿忘草は英語で「Myosotis(ミオソティス)」といいますが、これはギリシャ語でハツカネズミを意味するmyosと、耳を意味するotisを合わせた言葉。細長く柔らかな葉がネズミの耳に似ていることに由来であると言われています。お花の色や形も個性的ですが、見かけた際はぜひその葉の形にも注目してみてくださいね。
勿忘草のおすすめアクセサリー
schaf*(シャーフ)さんのリングには、なんとご自宅で育てた勿忘草が使われているそう。ドライフラワーにして、天然石のカットのような形の樹脂加工にしています。リング金具は1.2mmの細く華奢なタイプなので、ほかのリングとの重ねづけも楽しめるそうですよ。
彫金・天然石作家のchikyu.yaさんのシルバーリングは、小さなお花たちが身を寄せ合って咲いているよう。お花のひとつには優しいブルーのタンザナイトがあしらわれていて、キラリと輝きをはなってくれます。シンプルながらこだわりのデザインが美しい、大人可愛いリングです。
アクセサリーデザイナーmichicusa ミチクサさんのリングは、春霞の空を映したような柔らかなスカイブルー。お花を特別な方法でドライフラワーに加工し、透明度の高い、こだわりの樹脂でつつみこんでいます。側面は艶消し加工で、シックで大人っぽい仕上がりです。
空の青さを映したような小さく愛らしい花弁が寄り添って耳元を飾るように、青い刺繍糸とゴールドビーズで仕上げられたOmatsuさんのピアス。"さりげないきらめき"をテーマにアクセサリーを制作されています。1cmと小さいサイズなので、オフィスでもさりげなく着けられます。
童話の世界から抜け出した森の動物たちや美しい花々をモチーフに、物語のあるアクセサリー作りを手掛けるオトギノウタさん。こちらは花びらの一枚一枚を丁寧に作り上げたピアスです。5mmほどのお花を3つあしらったデザインで、全体では11㎜×11㎜前後、使いやすいサイズ感です。
パステルカラーの色味が美しいm.petiteさんのピアス。本物の勿忘草も、青にまじってピンク色の花が咲くこともあるそうで、バイカラーで仕上げたこちらの作品には、幻想的な雰囲気が漂います。可愛らしいパステルカラーの小花がたっぷりと咲き、華やかな印象を与えてくれます。
日々の暮らしから感じたものをブローチにしているNORTH BROOCHさん。こちらの作品はオーブン陶土にアクリル絵具で着彩されています。白い猫と淡いブルーの勿忘草の取り合わせが可愛らしく、一度見たら忘れられない作品です。
6本の糸を依って作られた刺繍糸を2本使って、一針一針、丁寧に刺繍されたshinekirariさんの刺繍ブローチ。朝露を思わせるキュービックジルコニアと、水色のビーズがあしらわれていて、どこか優しく柔らかな雰囲気を持ちつつ、凛と背筋が伸びるような気持ちのするデザインに仕上がっています。
oliveさんの、摘みたての勿忘草のようなナチュラルなブローチ。小花の中心のイエローはレース糸のもつ色をそのまま使用し、小花のブルーは白い糸で編んだあとグラデーションに染めているそうです。リネンやコットンなど柔らかい質感のお洋服に合わせたくなりますね。
天然石アクセサリー作家Eclat Jewelsさんのブレスレットには、少し紫味を帯びた美しいタンザナイトで作られた小花が5輪。タンザナイトにはラウンドカットが施されているので、キラキラと輝き、その透明感は太陽のもとで咲く勿忘草を想わせてくれます。ふと手元を見たときに笑顔になれそうな作品です。
可憐な魅力の勿忘草で、春の装いに季節感を。
勿忘草の淡く爽やかな色味は、ワンピースやブラウスといった春の装いにもぴったり。アクセサリーや小物として勿忘草モチーフを取り入れれば、コーディネートや気分が一気に春めきます。
少し前まではマフラーや厚手のコートなしではいられないような寒い日もありましたが、あっというまに春の陽気。季節の変わり目こそ、季節感のあるモチーフを取り入れて今年らしいおしゃれを楽しんでみませんか?