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想いをこめて水彩で綴る~時を刻む「宝物絵本」を作りたい|てじまともこさん

クリーマが運営する、クリエイターの創造的な活動を応援することに特化したクラウドファンディングサービス「Creema SPRINGS」。あらゆるジャンルのクリエイターが、アイデアや夢、想いを応援してくれる仲間を募り、プロジェクトに挑戦しています。
読みものでは、Creema SPRINGSで実施中の魅力的なプロジェクトをピックアップして、クリエイターの想いや夢とともにみなさまにご紹介します。
本日ご紹介するのは、Creemaでも大活躍する水彩画家・てじまともこさんのプロジェクト。てじまさんご本人の言葉でお届けします!
てじまともこさんからの、ご挨拶
はじめまして! 北海道在住 にじいろ絵描き てじまともこです。
自然をモチーフに日々の生活の中でうけとった感動をもとに、イメージを膨らませて作品作りをしています。

水彩絵の具を使い、たくさんの色を滲ませ花開かせて、大好きな自然をモチーフにしたイラストを描いています。
空に向かって枝を広げる大きな木、やわらかく優しくそして鮮やかに開く花、澄んだ空に広がる無限の星空、羽を広げて自由に飛び回る鳥たち、ひらひら舞い遊ぶ蝶……
私の作品では、今まで目にした素敵な自然からもらったイメージをもとに自分自身の感動を詰め込んだ、愛する世界を表現しています。

プロジェクトで挑戦したい、「宝物絵本」とは?

今回私が作りたいと思っているのは、水彩画で描いたイラストをつづったオリジナルストーリーの絵本です。
テーマは”星の鳥”。大好きな星と鳥をモチーフにしたお話です。
星のこどもたちを生み出す星の生まれる木。木から生まれる小さな星のこどもたちは、空へと旅立ち輝きを集めながら大きな星に育って空で輝きます。
そこには子供たちに寄り添い守る、美しい"星の鳥"が住んでいます。そんな、星の鳥と星のこどもたちのお話の絵本なので、全ページに渡り星の輝きと静かな世界がひろがります。

1ページごとに丁寧に時間をかけ、星の輝き、包み込むような澄み切った星空、やさしく見守る"星の鳥"の様子など、自分もお話の世界に入って楽しめるよう、心を込めて描きます。

てじまともこさんが、絵本にかける想い

実は作家活動を始めた2009年、”手作り絵本てじまともこ”として、イラストグッズや手作り絵本を販売していました。オリジナルストーリーのお話を印刷し表紙を作ってハードカバーで自分で製本して手作りの絵本として販売していたのです。
絵本を作り始めたときは、子供が小さかった時で、当時初めて形にすることができた絵本を読んでもらいたくて、子供と遊びに行った公園で偶然遊びに来ていた小学生たちと一緒に来ていた先生に、よかったら手作り絵本を子供たちに使ってみてもらえないか、と話してみました。
先生は私の急なお声掛けにも快く応じて下さり、「ぜひみんなの前で読んで下さい」と予想していなかったお誘いまで頂いてしまいました。
不安でいっぱいの中挑戦した読み聞かせでは、ページをめくる度に喜んでくれる子供たちの笑顔と、真剣なまなざしに胸がいっぱいになったことを覚えています。
それ以来、自分の絵本を持って読み聞かせをするようになり、少しずつ子供たちと接する機会が増え、「これを子供たちに見せたら、どんな風に喜んでくれるんだろう」と子供たちに会うのを楽しみにしながら絵本を作るようになっていました。

1冊ずつ地道に手作業で製本する作業の工程は長く、少ない数しか作れなかったのでいまは手元に残っておりません。
当時も作るたびに売り切れで制作が追い付かない状態になってしまい、それでは絵を描くことができなくなるので、手作り絵本は数年でやめざるをえませんでした。
それでも、読みたい!といってもらえる場所があれば学校などを訪問し、大きなスケッチブックに絵本のストーリーを描いて子供たちに読み聞かせるなど、絵本の取り組み自体は続けていました。
普段の作品製作とちがって子供たちのためにつくる絵本作りは特別なもの。
純粋に子供たちが喜んでくれることが嬉しく、ものづくりをする上でたくさんのパワーをもらっています。
忙しくて、今では年に数回ほどしか読み聞かせには行けなくなってしまいましたが、これからもこの活動は続けていきたいと考えています。
そして、憧れの"宝物絵本"をつくるなら、絶対に壊れない、市販品にはできないような素敵な表紙でつくりたい!というのが私の強い希望でした。

Creemaに出品中の私の水彩画でデザインしたストールなどのように、絵本の表紙も私のデザインした布で作りたいという思いのもと、お世話になっている印刷会社さんと製本会社さんに無理を言って、むずかしい条件を試行錯誤のうえ、試作を成功させていただきオリジナルデザインの布表紙で絵本を作ることが可能になりました。
表紙は水彩絵の具がにじんだ鮮やかなオリジナル布、タイトルは1冊ずつ、私が手作業で入れようと思います。

1冊ごとに違う表情の表紙になる予定です。写真は見本の表紙なのでお届けの絵本の表紙とは異なります。
どんな表紙の絵本がとどくかお楽しみに!
※絵本の発送は2023年11~12月頃、クリスマスまでにお届け予定です
贈り物や、インテリアとしても。

ご希望があれば、唯一無二の贈り物として、作家が手描きでお名前やメッセージを入れます。
自分用としておたのしみいただくのはもちろん、出産祝い、クリスマスプレゼント、お誕生日プレゼント、結婚祝いなどたいせつな方へのギフトのお手伝いができるとうれしいです。
絵本、インテリア、ギフト、アートコレクション……楽しみ方がたくさんあります。
こちらの絵本には、文字は入れません。
見た人が思い思いの解釈で綴るストーリになればいいと思っているので、お子さんの情操教育としても、一緒に自由な発想で絵本を楽しんでください。

プロジェクトのリターンとして、『星の鳥のうまれるところ』の絵本に登場する鳥たちを描いたアクセサリーや原画、スマホケースやストールをご用意しました。
すべて今回の企画限定で作った新しい作品です。絵本と一緒に楽しめる星の鳥たちのグッズ、ぜひ集めてくださいね!
絵を通して想いを届けたい
作品を作るときにいつも思っていることは、絵に心をこめてそれを見てくれる人に届けたい、ということです。

小さなころに抱いた夢は、絵描きさんになる事。
だけど成長するにつれ、いくら好きなことでも、他の人に比べて突出するような絵の才能はなく職業にできるレベルではないとあきらめていました。
それでも心の中には、自分にしかできない仕事がしたいというおもいがあり、子供ができたことをきっかけに大人として子供に恥ずかしくない生き方をしたい、という気持ちが膨らみました。そして、一番大好きな絵を仕事にしようと活動を始めました。
今となっては私の描く絵を喜んで下さる方、待っていて下さる方がたくさん出来ました。
最後まで夢を諦めずに「いつかは」と思い続けていた理由は、「絵本」の持つ魅力に気が付いたことが大きいです。
10年以上前、絵の仕事をはじめる前どんな仕事があるんだろうと何気なく調べた時に、「イラストレーター」「デザイナー」という職業に並んで、「絵本作家」を見つけました。
それまではあまり意識したことがありませんでしたが、絵本をじっくり見てみると、一つひとつ心を込めて描かれた絵が重なって、そこにしかない一つの世界が存在していることに気が付きました。
1枚の絵で完結しない、たくさんの絵で作るお話の世界。
自分が絵の世界にいるような気持ちで、ページをめくるたびどんどん新しい世界が広がり、まるで絵のなかで生きているような、見るだけで終わらない感動をくれる。そんな絵本の世界に出会い、こんなことが自分にもできたなら……こんな仕事をやってみたい!と感動しました。
今回のプロジェクトで、ずっと思い描いていた夢を、なんとか実現するところまでやってくることが出来ました。

今回の宝物絵本は、応援してくれる皆さんへの贈り物になるよう1ページごとに心を込めて作ります。
楽しい時でも、もしも悲しいことがあった時でも、手に取ってお話の中に入ってともに寄り添い一緒に時間を刻んでいく存在になれるように……そんな願いを込めます。
想いと願いを込めたたくさんの絵でつづる星の鳥のお話。
お手元に迎えてくださり、一緒に時を刻む宝物になれますように!
目標達成まであと少し!
このプロジェクトは目標達成型のため、100万円集まって初めて絵本作りがスタートします。目標金額まで、あと少し!
いつかは、と夢をあきらめずにいたてじまさんの想いと、「迎えてくれる方のこれからに寄り添い、ともに時間を重ねて欲しい」――そんな願いが込められた、宝物絵本。
ぜひ絵本の完成を、てじまさんと一緒に叶えてみませんか?
