BLOG
大切な結婚式を華やかに彩る「ブライダルマスク」。作品に込めた想いを伺いました
今年の秋はずいぶん過ごし方が変わったなぁ、と思いながら、ふと昨年のこの頃の写真を見返すと、スマホの写真フォルダには友人の結婚式の写真がたくさん溢れています。
周りの友人たちに、いわゆる「結婚ラッシュ」が来たのが、そういえば去年だったなぁと、写真をしみじみと見返してしまいました。
コロナ禍による生活の変化は、人生の節目となるビッグイベント「結婚式」をも大きく変えました。
私自身、6月の挙式を急遽延期することとなり、同じ境遇の方がSNS等であげている様々な声を日々目にしております。
その中でよく挙がっているのが
「式場でのマスク着用、どうしよう……」
「お祝いの席の雰囲気を大事にするにはどうしたら?」
という声。
例年であれば、結婚式シーズン真っ只中の秋。
少しずつ結婚式場での感染対策のための方法も周知されてきていますが、予想しなかった状況への不安はなかなかぬぐえないものです。
そんな中、目にしたのが「ブライダルマスク」というこちらの作品。
大切なハレの日に市販のマスクを着けることに、正直、私自身複雑な想いを抱えていましたが、作品を目にした時に「こんなに華やかで素敵な作品があるんだ……!」と素直に驚き、そして作品紹介文に込められた作家様の真摯な想いを読み、前向きに受け止めることができました。
今回の記事では、この作品を手掛けるブライダルアクセサリーデザイナー・Stella Bridalさんに、作品制作にいたった背景や、こだわりのポイントについてお話をうかがってまいりました!
▲まるでブライダルジュエリーのような輝きを見せる花嫁さん用のマスクと、タキシードのデザインがあしらわれた遊び心のある花婿さん用マスクのセット。こちらの作品は、どのようにして生まれたのでしょうか。
――こちらのブライダルマスクの制作に至った背景をお聞かせください。
コロナで結婚式を延期したり中止する事を選択される花嫁様が多く、心を痛めておりました。
また、結婚式を実施すると決めた花嫁様も、新しい生活様式に沿ってマスク着用をしなければいけないシーンもあり、せっかくのメイクやアクセサリーが隠れてしまう……など、悲しい思いをされてらっしゃる様子を多く拝見いたしました。
花嫁様のハレの日をお祝いするために私たちにも何かできないかと考え、ご好評を頂いているレースマスクをさらに華やかなウェディング仕様にしてご提案する事を思いつきました。
――制作するうえで、一番苦労された点はどのような点でしょうか。
花嫁様が着用するウェディングドレスにマッチする装飾をいかにバランス良く施すか、またブライドマスクとペアになるグルームマスクをどのようにするかが、特に難しい点でした。
――デザインで特にこだわったポイントについて教えていただけますか。
レースを用いたマスクは多くありますが、立体的なコードレースとジルコニアチャームを組み合わせたユニークなデザインは、グローブやベールなどのお小物の製作やティアラやイヤリング、ネックレスなどウェディングジュエリーの製作もしている当店ならではのデザインとなっております。
装飾部分には、トリプルAグレードのジルコニアと国産のシェルパールなどを組み合わせた美しい細工のパーツを用い、様々なドレスに合わせやすい気品高い仕上がりとなっております。
また花婿様のマスクは黒のみのシンプルなものを検討しましたが、遊び心のあるデザインになっているのもポイントです。
ブライダルレースで作られた、こんなに上品なマスクケースも。
上質な素材の美しさを活かした、話題のマスクアクセサリーも。
――あらためて、この作品制作に込めた想いをお聞かせいただけますか。
ウェディングは人生で女性が最も輝く特別な日。
しかし、今は歴史に残るほどの未曾有の状況の中にいます。
今、マスクは日常生活の延長線上にあるアイテムで、この大変な状況を象徴するネガティブなものとも捉えられるかもしれません。
お式を挙げるお二人が、「マスクを着けるのならば、日常とは離れたマスクを使って、マスクを使う事そのものも楽しんでしまおう!」と前向きにとらえられるように、また、普段使いのマスクとは違うブライダルのためのマスクを着けることで、特別な1日を楽しんでほしいという願いを込めました。
「どこかに遊び心があると、写真に残した後にも、笑顔で振り返る事ができるのでは」。ブルームマスクをタキシードデザインに仕立てたのにも、そんな想いがあります。
作品を通して、お式を挙げられるお二人がよりお式を楽しむためのお手伝いができれば、とても嬉しいと心から思います。
Stella Bridalさんのマスク・マスク関連作品はこちらからご覧いただけます
コロナ禍による生活の変化は、必ずしもすぐに受け入れられるものではないかもしれません。大切な人と迎える結婚式のことであれば、それは尚更のこと。
予想もしなかった様々な制約の中、不安を抱えながら準備をしていらっしゃる方も、きっと多いかと思います。
ポジティブに気持ちを切り替えることは簡単ではありませんが、
「少しでも笑顔になってもらえるには……」と考え抜き、この時期でなければ生まれなかった新たな作品もを生み出す作家さんもたくさんいらっしゃいます。
大切な人が集まる結婚式の場を、そんな作家さんの想いが込められた作品で彩ってみるのはいかがでしょうか。
きっと、生涯忘れられない素敵な思い出になるはずです。