BLOG

作家さんに聞きました!作家名の由来と、そこに込められた想い

作家さんに聞きました!作家名の由来と、そこに込められた想い

突然ですが、Creemaには何人の作家さんが登録されているかご存知でしょうか。


なんと、その数は現在約20万人


アクセサリーや家具、食器やお酒にいたるまで、こんなに多くの作家さんがCreemaには集まっています。

20万人の方が作家登録をされているということは、20万人の方が作り手として「作家名」を決めて、ギャラリーページを開いてきたということでもあります。 

作家活動を始めた日のこと、覚えていますか……?

我々クリーマスタッフは、毎日の業務で、多くの作家さん・作品を目にしているのですが、ふと見かけた作家さんの名前に「素敵な響きだなぁ」と思ったり、「どんな想いが込められているのだろうか……」と思う瞬間があります。

つい声に出して読んでみたくなったり、一度目にしたら忘れられなかったりと、毎日が一期一会の連続のよう。

 

そこで、今回はその作家名の由来とそこに込めた想いについて、作家さんへ伺ってみました。

そこには作家活動のルーツや、熱い想いが隠されているはず。そしてその想いを知ることで、作家さんがどのような想いで作品を作ったのか、作品にも深みが増すのではないでしょうか。

 

今回お話を伺ったのは、こちらの5名の作家さんです。

・ 無限の組み合わせと、新鮮な驚きを。KALEIDOSCOPEさん

・名付け親は、7歳の息子さん。ふくふくマウンテンさん

・特別な日じゃなくても、相棒のように傍にいたい。BESIDEさん

・のんびり、ゆるゆるがピッタリな器を。めいポタさん

・深く根を張り、長く愛される作家に。Lamb's Ear (ラムズイヤー)さん

無限の組み合わせと、新鮮な驚きを。KALEIDOSCOPEさん

一人目は、「日々の暮らしに寄り添い 共に育つ革製品」をテーマに、バッグから、りんごや桃の形をしたユニークなポーチなど、幅広く制作されているKALEIDOSCOPEさんにお話を伺いました。

ー作家名の由来を教えてください

2007年からKALEIDOSCOPE の屋号で販売を行なっております。当初より、『カラフルなパターンオーダーのできる革製品』を視野に入れておりましたので、無限の組み合わせと新鮮な驚き、そしてどことなく懐かしさを感じるものを作りたいという想いが、万華鏡(KALEIDOSCOPE)のようだと思い、その名前にしました。

ロゴデザインは、万華鏡のイメージのほか、私の故郷が雪国なので雪の結晶、また、よく見ると双葉が開き花実がつく図になっているのも『大きく育ちたい』と言う願いを込めています。

ーイチオシ作品はありますか?

【受注製作(納期1.5~2か月)】ミニバッグ「czech(チェコ)」裏地付き

私のイチオシは、トランクバッグシリーズです。

昔の映画で女優さんが持っていそうな…というイメージで制作したバッグです。

かっちりして小ぶりですが、意外と容量がしっかりあり使い勝手が良いのもオススメポイントの一つ。革や裏地のカラーオーダー可能で、自分だけの組み合わせのバッグが作れます。

肩にかけるだけでなく、ハンドバッグとしても楽しめます。

万華鏡と聞くと、小さい頃、初めて万華鏡を手にした時の感動が蘇ります。くるくる回すと、色の粒が広がったり集まったり……不思議な世界が広がる万華鏡は大人になった今でも、そのキラキラとした感動は色褪せず、私たちをワクワクさせてくれる存在ですよね。

KALEIDOSCOPE という作家名には、その万華鏡の持つ懐かしさや、色褪せない新鮮さなどがぴったりですね。

「日々の暮らしに寄り添い 共に育つ革製品」をテーマに掲げるKALEIDOSCOPE さん。長く使うほどに色艶が変化するバッグやポーチは、暮らしに寄り添い育てていくことで、あなただけの色艶に変化してゆきます。そんなKALEIDOSCOPE さんの作品、今後も楽しみですね。

KALEIDOSCOPEさんのギャラリーはこちら

名付け親は7歳の息子さん。ふくふくマウンテンさん

二人目は、ベビー・キッズカテゴリにて、子供向けの洋服と小物を制作されているふくふくマウンテンさんにお話をうかがいました。

ー作家名の由来を教えてください

ふくふくマウンテンという作家名は当時7歳だった息子が「服が山のようにあるからだよ!」と名付けてくれました。

息子が生まれる前から服を作っておりましたが、息子が生まれてからも手作りの服を作り続けているので、布の山を見て育った息子らしいネーミングだと思いました!息子の目線だと服が山のように見えていたのね!と子供服を扱っていて子供目線を忘れていた私にはとても衝撃的でした!

作家名をふくふくマウンテンに決めてからは子供目線で、私の作品で子供達が笑顔になるようなものを作ろうと気持ちも新たに活動に励んでいます!こんなに愛着のある作家名を考えてくれた息子には感謝の気持ちでいっぱいです。

▲ふくふくマウンテンさんのロゴマーク。富士山のような大きな山と、服のようなシルエットが描かれています。

ーイチオシ作品を教えてください

男の子ママが作った移動ポケット【帆布】アース

一番人気の「男の子ママが作った移動ポケット」です。

きっかけは家族でお出かけした時、息子がトイレから出てくると濡れた手を拭くのに毎回パパママにハンカチを借りに来たりズボンで手を拭いたり、自分でハンカチを持ってくれたらいいのにな、と思った事がきっかけでした。

男の子はとにかくめんどくさがり。ハンカチがすぐ取り出せてすぐにしまえる「男の子のための移動ポケット」ご購入いただいたお客様からも「息子がズボンで手を拭かなくなりました!」とご好評いただいてます。

デザインはシンプルに普段のコーデにも合わせやすい、そしてふくふくマウンテンのコンセプト「add color」(色を選ぶ楽しさを届けたい)のように、色選びを楽しんでもらえるように、とカラバリ豊富の品揃えをご用意しました。

昨今のコロナの影響で、全国で学校の持ち物のルールが変わり、ハンカチ(タオル)ティッシュ、マスクの予備、消毒グッズなどを携帯するようになった方が増えました。

そこで、移動ポケットを探していた時に、ふくふくマウンテンの移動ポケットを見つけた、とご購入いただく事が増えました。

見た目はスッキリしているのにポケット口は広く出し入れ楽チン、ポケットは大容量な「男の子ママが作った移動ポケット」が注目いただけたようです。

「どの色にする?」とお子さんと話しながら選ぶひと時も、楽しい気分になれそうです。

「服が山のようにあるからだよ!」

当時7歳の息子さんの視点の面白さたるや……。

私も、子どもの発想力や想像力の豊かさに羨ましいなぁと思う時があります。

当時7歳の息子さんが眺めていた、布の山。暮らしの中に当たり前のように制作が存在しているその光景をイメージすると、温かく優しい気持ちになりました。きっと息子さんもお母さんが制作をする姿が目に焼き付いているのではないでしょうか。

制作の何気ない瞬間や、制作場所が愛おしくなるような作家名。そして、声に出して読みたくなるような、語感も素敵な「ふくふくマウンテン」さん。今後の作品も楽しみですね。

ふくふくマウンテンさんのギャラリーはこちら

移動ポケットのカラーバリエーションも豊富に取り揃えられていますよ!

特別な日じゃなくても、相棒のように傍にいたい。BESIDEさん

三人目は、『古くて新しいもの』をテーマに、アンティーク着物や紋様でスマホケースなどを作るクラフトブランドBESIDEさんにお話をうかがいました。

キモノシリーズの雑貨の他、イラストシリーズの巨匠動物園を手掛けている作家さんです。

【KIMONO】雲取り鶴と青海波・アンティーク着物のiPhoneケース

▲着物シリーズのスマホケースです。

ー作家名の由来を教えてください

着るという役目を終えた古い着物たちを最新の機器であるスマホケースを包むケースとしてもう一度だけ蘇らせ、今度はお祝いなど特別な日じゃなくても、いつでも新しい相棒の隣に当たり前に存在していられたらいい。お祝いの日を喜ぶだけでなく、日々喜んでそこに居たらいい。

そんな思いで、BESIDEというブランド名にしました。傍ら、というニュアンスで名付けました。

ーイチオシ作品はありますか?

【巨匠動物園】青いハチマキの子ポーチ・黒

着物シリーズを真面目に作っていて疲れた時に箸休め的に作った「巨匠シリーズ」が人気です。

巨匠とは全く絵心のない夫のことなのですが、お題を出して絵を描かせると上手いとか下手とかを超えた斜め上のものを描いてきます。いやいや描くのに絵はだいたい笑顔で、油性名前ペンでしか描かないのも特徴です。

その独特さと脱力感は、デザイン学校卒で絵の仕事をしていたことのある私も全く敵いません。というわけで、最初はインスタから生まれたのですがこの巨匠の描く線画に私が色付けしグッズ化したものを出品しています。

青いハチマキの子は模写です。真珠の耳飾りの少女だよと言われて見て描いたのに真珠も耳もなく、ないはずの手とポッコリお腹が描かれました。

相棒のように、古いものを生活に寄り添わせる。

そんな考えが魅力的ですよね。

私も古いものが好きで、家族から古着やアクセサリーを貰っては集め、身につけるなどしていますが、時代を超えて、長くものを愛し続けることで、そこに積み上がっている時間も寄り添ってくれているような気分にさえなります。

ロゴは家紋風の羽ばたく鳥で、世界に羽ばたくイメージで作られたそう。

個人的に、BESIDEさんの作品といえば“巨匠シリーズ”のイメージが強く、そのゆるいイラストに癒されていたのですが、実は旦那さんが描かれていたとは……!

作品の裏に隠されていた、「古いものを新しく蘇らせる」というテーマは、巨匠シリーズでも通ずるものがあるように感じられました。古い素材にアレンジを加え新たなものに蘇らせる。その間に生まれる手仕事は美しく、それもハンドメイドならでは、ではないでしょうか。今後の作品も楽しみですね。

BESIDEさんのギャラリーはこちら

のんびり・ゆるゆるがピッタリな器を。めいポタさん

四人目は、主に、陶器の器や花瓶を制作されているめいポタさんにお話をうかがいました。

ー作家名の由来を教えてください

響きから、意味をつなぎ合わせていきました。「めいポタ」の「めい」は、名前の明美の明(メイ)と誕生日月の5月=Mayからです。

「めい」の響きは好きで、活動当初は、「めい工房」という作家名でした。工房は、周りが皆使っていたのでその流れでつけました。でも、なんとなく和風色が強く感じ、私の器のイメージどの違うなあ、変えたいなぁと思いつつ、15年以上使っていました。

ある日、Creemaでの販売を始めることを機に、改名を決めました。

陶芸=pttery(ポタリー)の音が私の陶器にピッタリなんですが、意味をよく見ると製造所など大量生産的意味も含まれており、手びねり(※電動ろくろを使わずに、手で形を作る技法のこと)で時間をかけて作る私の器とはちょっと違うなぁ、ともう少し色々調べました。

そして見つけた「potter」(ポター)。意味は、陶芸家、陶工。そしてもう一つ別の意味が、のんびりする、ダラダラする。まさにピッタリきました!私の器は、気持ちがゆるゆるした状態の時に、またそんな状態になってもらう器なので。

和と洋、両方の要素を入れたく「めいポタ」となりました。

書画をしている友達に、「線とポタポタした感じで」とお願いして墨で書いてもらい、加工して作ったというロゴマーク。めいポタさんは細い線がお好きで、器の絵は線からの表現だと言います。

ー印象的なエピソードはありますか?

私はただ、陶芸が好きで器作りをはじめました。それに、気に入って買って頂ける喜びを感じました。そして、手作り感が出せる手びねり製作、生活の一部である「うつわ」に特化して、作るようになりました。喜んで頂ける事が嬉しくて、でもそれだけじゃないエピソードをお聞きします。

「亡くなった犬の姿をカップの犬に見て毎日使ってます」「遠く離れて暮らす息子さんと少しでも繋がっていたいので、同じお茶碗を焼いてほしい」「病気になり毎日の辛い注射が少しでも楽しくなるように、注射器入れに買いました」など、私が思っている以上に色んな思いをもって購入して下さっていて、本当にこの仕事を誇りに思うようになりました。

あっちむきマグ「白い壁」

めいポタさんの器には、柔らかさ、優しさを感じます。固い陶器なのに、指先で触れると跳ね返ってくるような柔らかさ……。

落ち着いた色と手びねりだからこそ生まれる心地よいシルエットは、まさに「potter」。

これからの季節は、めいポタさんのカップに、温かいスープやココアを入れて、のんびりと過ごしたいなぁ……そんな想像も膨らんできました。

「兄弟やいとこを作る感覚で製作しています」

というめいポタさん。  その言葉の通り、めいポタさんの手が作り上げる作品たちには、血の繋がりがあるようにも見えてきます。  機械に頼れば精巧で美しいシルエットというのは簡単にできるかもしれませんが、手が作り上げる、世界に一つのめいポタさんの器にこそ、心安らぐ美しさが宿っているよう……。今後の作品も楽しみにしています!

めいポタさんのギャラリーはこちら

深く根を張り、長く愛される作家に。Lamb's Ear (ラムズイヤー)さん

最後にご紹介するのは、主に羊毛フェルトで手乗りのインコやブローチを制作されている、Lamb's Ear (ラムズイヤー)さんにお話を伺いました。

ー作家名の由来を教えてください。

「ラムズイヤー」というハーブから取っています。ラム(Lam=子羊)のイヤー(Ear=耳)という名前の通り羊の耳に形も質感もよく似た葉っぱが特徴です。この宿根草のハーブは我が家の庭にも生えており、長年大きく茂って楽しませてくれています。

羊毛を使う作品を作っているので、羊の耳に似たこの植物にあやかって深く根を張り、長く愛される作家になれるようLamb's Ear (ラムズイヤー)と名づけました。

活動を始めた当初、消しゴムはんこの作家さんに作ってもらったはんこを元にデータ化し、作成されたロゴマーク。ラムズイヤーの葉がちょこんと生えて、可愛らしいですね。

羊毛フェルト作品の制作販売を始めて12年目になりました。細く長く続けてこられたのも、作品をお迎えくださった方々からの温かい励ましがあったからこそです。

亡くなったインコさんをモデルに作らせていただくことがあるのですが、「あの子が帰ってきたようだ」と泣いて喜んでくださるご依頼主さまも多いです。時間をかけて丁寧に作って良かった、また次も喜んでいただけるよう頑張ろうと思える瞬間です。

作品を送り出す時はいつも「ぽっちりのシアワセをお届けできますように」との思いですが、お客さまからはそれ以上の大きな幸せをいただいております。

ふくふくおねむな手乗りインコ(コザクラインコ・ノーマル)カラーオーダー可

多くの方の元へ「ぽっちりのシアワセ」を。

“三度のメシのしたくよりハンドメイドが好き”というLamb's Ear (ラムズイヤー)さん。

スヤスヤと気持ち良さそうに眠る姿は、我が子を見守るように、ほっと優しい気持ちになります。

寂しい時も、指に乗せて愛でれば、きっと相棒のように気持ちに寄り添ってくれるのではないでしょうか。

 

そんな気持ちさせてくれるLamb's Ear (ラムズイヤー)さんの作品たち。指先に留まらせて、鳥かごに飾って、肩の上にちょこんと乗せても可愛いですね。両手で、優しく包み込んであげるのも、とっても癒されそう。

そんなLamb's Ear (ラムズイヤー)さんの作品は、これからも多くの方の元へ「ぽっちりのシアワセ」を届けてくれることでしょう。今後の作品も楽しみですね。

Lamb's Ear (ラムズイヤー)さんのギャラリーはこちら

取材を終えて。

作家名の由来を知ることで、作家さんの考えや、大切にしていきたい想いなど、作品の画像だけでは知ることのできなかった想いやエピソードを知ることができました。そして、作品をつくる人も、つかう人も、それぞれ多くのエピソードがあり、そのエピソードが作家さんの制作の原動力にも繋がっていると言うことに改めて気づかされました。

 

クリエイターの皆さんは、自分の作品をもっと多くの人に知ってもらいたい、そして愛用してもらいたい等、熱い想いと共に、勇気を出して始まりの一歩を踏み出したのではないでしょうか。そしてつかう人は、1000万点以上の作品の中から、その作品(作家さん)と出会い、心豊かな気持ちで作品との暮らしを楽しんでいるのではないでしょうか。

そんなことを考えると、もっと多くの作家さんやユーザーさんにエピソードを伺ってみたい……!という気持ちにもなります。

 

クリエイターの皆さんは、ぜひこの機会に、ご自身の作家名の由来を振り返ってみてはいかがでしょうか。また、クリーマユーザーさんは、好きな作家さんの由来やコンセプトなど、どのような想いで制作されているのだろう……と思いを巡らせてみるのも良いかもしれません。

 

これからも、素敵なエピソードがたくさんCreemaから生まれていくことを願いながら、より良いCreemaを作り続けるため、今日も頑張ろう。そう思えます。

作り手のみなさま、今後ともよろしくお願いします。

これまでの作り手インタビューはこちらから!

動画やインタビューで、作家さんの制作風景をご紹介!作品が出来上がるまでを知れば、もっともっとお買い物が愛おしくなるはず。
ブログで紹介する▼
HTMLコードをコピーしてブログに貼り付けてください
同じカテゴリーの記事
人気の記事