〈メルマガエッセイ #5〉"気になる"に寄り道。「クッキー缶」｜菓子作家・Kitty Sweetsさん

このエッセイでは、いま編集部が“気になる”作品にフォーカスを当て、編集部目線でその魅力をお伝えする「"気になる"に寄り道。」シリーズをお送りしていきます。このエッセイをきっかけに、みなさんにもちょっとした“寄り道”を楽しんでいただけると嬉しいです。

今回は、“きゅん♡とするお菓子”をコンセプトにスイーツを作られている、Kitty Sweetsさんの「秋クッキー缶」をご紹介します。

一緒に、クッキー缶の世界に寄り道しましょう。

缶を開けた瞬間から部屋の中にほんのりと漂う、香ばしくて甘い香り。一緒に飲む紅茶を用意しながら、「これは絶対に美味しい……」と思わず感想がフライングします。

「Cookie Assortis（＝クッキーの詰め合わせ）」と書かれ、ちょこんとビジューがあしらわれた蓋を開けると、かわいらしい猫や花のクッキーがぎっしり。まさに、“きゅん”が詰まっています。猫も花も大好きな私は、すでにこの時点でときめきが止まりません。

クッキーの味は全部で4種類。どれもベースには北海道産のかぼちゃを使っていて、味も色も秋らしくなっています。どれから食べるか迷った末に私が最初に手を付けたのは、猫のアイシングクッキー（猫ちゃんごめんね……）。キュートなデザインなので味もかなり甘めなのかなと思いきや、次々と口に運びたくなる、ほどよい甘さでした。

甘すぎるお菓子がちょっぴり苦手な私。でもこのクッキーは全く抵抗なく、淹れた紅茶をお供に他のクッキーにもどんどん手が伸びていきます。これは美味しい。

個人的なお気に入りは、平たくて丸いガレット・ブルトンヌという焼き菓子。ずっしりと大きくて分厚いお菓子ですが、食べてみるとザクザク・ホロホロと思ったより軽い食感で、これもまた手が止まらないちょうどよい甘さでした。

まずい、このままのペースで食べていくと……いやまだ大丈夫……などと葛藤しているうちに、気づけば缶の中は空っぽ。しまった、1日で食べきってしまった……。

中身を全部食べ切ってしまっても、まだ楽しみは残っています。そう、クッキーだけでなく缶自体を楽しむことができるのがクッキー缶の良いところ。特にKitty Sweetsさんはオリジナルパッケージにもこだわっているので、中身を食べ終わった後はアクセサリーや鍵などよく使うものを入れておくかわいい小物入れとして使ったり、思い出の品やお気に入りのものを保管しておく宝箱のような使い方もできます。こだわってデザインされたKitty Sweetsさんの缶は、ぜひ普段目に付くところに置いておきたいですね。

私は、会社のデスクの上に散らばっている付箋やこまごまとした文房具を整頓する箱として使おうと思っています。この缶に収納するだけで、なんてことないアイテムも少し特別なものになるような気がします。

今回ご紹介した秋クッキー缶以外にも様々なクッキー缶を出品されているKitty Sweetsさん。ピンクを基調とした可愛らしいものや、ヴィーガン＆グルテンフリーにこだわったものなど、気分やシーン、贈る相手に沿ったものを選べるのも嬉しいところです。コンプリートして、缶をコレクションしていくのも素敵かも。

缶を開けた時のときめき、もう一枚もう一枚と口に入れたくなる美味しさ、そしてこの缶をどう使おうかと思いを巡らせるわくわくとした時間。

すべて含めて、クッキー缶の魅力と言えます。まさに、幸せのつまった宝箱です。

……おっと、そろそろ寄り道の時間もおしまいのようです。

どうぞ次回もお楽しみに。

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