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「今、私が会いたい人」心が奪われる、シンプルで優しいお菓子の味を。パティシエRubanNoeudさん

こんにちは。クリーマの小椋です。

焼き菓子をメインに、さまざまなお菓子を作られるパティシエの RubanNoeud 矢島さん。
ずっとお会いしたかった方にお話を伺うことができました。

日々をシステム開発部で過ごす私ですが、2016年にスタートしたフードカテゴリのプロジェクトに参加する機会がありました。プロジェクトを進めていく中で、フードカテゴリのアイコンのお一人として見続けていた RubanNoeud さん。ふんわりバターのいい香りがしてきそうなお菓子。見続けているうちに募った憧れ。会いたい。会えました。ドキドキしました。


「お菓子」と「システム」。分野としてはまったく違いますが 、「モノづくり」という点では、共感できる部分が多くあるのではないかと、聞いてみたかったアレコレに迫ります。

失敗から始まったお菓子づくり

ー まずは月並みですが、お菓子づくりを始められたきっかけを教えてください

初めて作ったクッキーは、あまりにまずくて…たしか父に捨てられたのです。(笑)

 

ー あれ、月並み…ではない、のか? お菓子のイロハを知らない私。困惑します。
(しかし、カラカラと笑いながら話をされる矢島さん。)

父もパティシエをしておりまして。小学校1年生、2年生くらいだったと思います。たぶん粉が多かったんだと思うんですが、もう悔しくて(笑)

ー ある意味プロの評価を受けたわけですね。

はい(笑)。でも、私は負けん気の強い性格だったから、その時「絶対に美味しいものを作ってやる!!」と思ったんです。うまく作れなかったことがお菓子づくりにのめり込んでいったきっかけだったように思います。

「お菓子」が繋ぐ私と父の絆

ー 小さい頃からお菓子が好きだったのですか?

甘い匂いをさせて帰ってくる父の影響で、小さい頃からお菓子を食べることも作ることもとても好きでした。 ご飯がすべてお菓子だったらいいのに…と思っていたくらいです。当時、なけなしのお小遣いで数百円のお菓子の本を買い漁り、お菓子作りに没頭していました。

 

ー お父さまからお菓子づくりを教わることも?

父は家ではお菓子を作ることが少なかったので、手取り足取り教わることはあまりありませんでした。ただ、うまく作れなかった時にアドバイスをくれることが多かったので、そういうところで父から学んでいたのだと思います。


学ぶことでスタイルも似てくるのか、私も父もシンプルなものを好んでいます。味についての感覚は、父の影響が大きいと思います。

ー どういったお父さまだったのですか?
仕事から帰ってきてからも、ずっとお菓子の専門書を読んでいるような父でした。洋菓子が日本にようやく浸透してきた当時に、仕事なんて教えてもらえない職人の世界で生きていた昔かたぎな人です。大好きです。神です。ちっちゃくてとても可愛い父です。父がいなければ今の私はありません。


お菓子が私とお父さんの絆を確固たるものにしているように思います。

ヴィエノワ
「味が大事」でも「見た目も大事」

ー 矢島さんの作品を見て、まず作品の美しさにとても惹かれました。特に写真の撮り方について、とてもこだわりを持たれているのではないかと感じました。

全然違うお仕事を何年かしていたのですが、どうしてもお菓子作りを諦めることができず、お菓子の道に入りました。 もうお菓子に関わる仕事であれば何でも良いと思っていました。そんな時に、自分でも考えていたお菓子教室をやってみないかと、知り合いの方に声をかけて頂いたのです。

その際に大事だと考えた一つが「見た目の美しさ」でした。 私が誰かも分からない人に興味をもってもらうようにするためには、「こんなお菓子が作りたい」と思ってもらえるようにしなくてはいけないと思ったのです。 今でこそ『フォトジェニックなもの』がフォーカスされていますが 当時は、私自身・教室に興味を持って頂くために必要だったのです。

可愛い!選べる♩ウェディングクッキー♡

ー お菓子教室からキャリアをスタートされたんですね。今はそれが作品を世の中に発信するために活かされていると感じます。

そうですね。実は、写真は姉が撮ってくれているのですよ。私の2人の姉はデザイン関係の仕事をしていたのでスタイリングから撮影まで協力をしてくれます。 作ったお菓子を「どうカットしたらより美味しく見えるだろう」、「どんなアングルが美しく見えるだろう」と一緒に考えてくれます。厳しいです(笑)。

 

「見ただけで心が奪われる」「人の手の丁寧さが見える」「美味しそう」そういったものを目指しています。私が職人に専念できるのは、姉たちの協力があるからです。姉たちは母の影響を。私は父の影響を。良い関係かもしれないですね(笑)。

ローズアイシングクッキー
期間限定!ハロウィンボックス
安心して食べられる優しい味のお菓子作り

ー 作品を作る上で大切にしていることはなんですか?
旬の果物や素材の良さを大切にした優しい味のお菓子作りをモットーにしています。
あまり突飛なものは好まないです。安心してみんなが食べられる組み合わせの中で、派生してアレンジを加えていくことが多いです。そのあたりは父の影響が大きいかもしれないですね。「なんでこの組み合わせにしちゃったんだろう」と思うようなものは作りません。

まずは「こういった味のものを作りたい」と考えてから、使いたい素材を選んで配合を調整していく形が多いです。お菓子の魅力のひとつなのですが、バター、卵、砂糖、粉。この4つで、やりようによってはどんなお菓子でも作ることができるんです。こんなにシンプルな材料で、こんなに多彩なお菓子を作ることができる。


お菓子は科学と言われますが、配合を微妙に調整していくことで味や食感も大きく変わっていきます。お菓子作りの魅力だと思います。

シュプリッツ

ー 我々が日々の業務としているシステムは、基本的に書いてあることがレシピ。良くも悪くも書いてある通りに動きます。その点はお菓子もレシピがあれば必ず同じものが作れるというものなのですか?
それが違うのです…。同じ材料で同じ工程でも味は変わってしまうこともあります。もちろん作る人によっても微妙に味が変わったりします。ロジカルと感覚が入り混じるのかもしれません。100点か90点か、微妙なところですが、お菓子1個1個が私の看板なので、妥協はできません。 そういった面はお菓子作りの難しさかもしれません。

私が作りたいものがすぐに発信できる Creema

ー インターネットで食べ物を販売することについてお伺いいたします。対面販売ではなく、インターネットで食べ物を販売することは色々と気を遣う部分もあるかと思います。

ありがたいことに、オーダーを頂いて作るお菓子がたくさんあります。一方で、もっと私自身が作りたいと考えて作ったお菓子を全国の人に知ってもらいたいと思っていました。その時にCreemaさんに出会いました。Creemaであれば、それがすぐにできると思ったので、その点はとても魅力的です。

ー 逆に難しい点と感じている点はありますか?
配送は難しいと感じています。クッキーを1枚頼んでくださる方もいれば、一度にたくさん購入してくださる方もいます。ご購入頂いた後でないと梱包のサイズが分からないので、配送料の設定についてはとても気を遣います。

決まった量の形で販売することで配送方法や料金を固定にすることもできるのですが、バラ売りで購入されたい方の希望に沿うことができなくなってしまうため、色々なご希望に沿うことができつつも、柔軟な設定ができると非常に嬉しいです。

ー 最後に、これからお菓子作りを通してどんなことをしていきたいですか?

私のルーツは地元の岐阜です。地元の皆さんに愛されるようなお店を作っていきたいです。 でも井の中の蛙にはならないように。井の中の蛙では良いお菓子は作れないと思っています。私はお菓子も人も大好きなので、枠に収まらずに色んな人に会って刺激を受けて、あんまり引っ込み思案にならずに、挑戦しながら歳を重ねていきたいです。 亥年なんで、やらなきゃ気が済まないんです。(笑)やりたいこと、どんどんやって行きたいと思います!

インタビューを終えて

エネルギーが溢れている。溢れ出てしまっている。それでいて、爽やか。 やりきった感で溢れている私を横目に颯爽と去っていかれる RubanNoeud 矢島さん。 インタビュー後はまたお菓子屋さんを何件かハシゴするのだとか。
あの華奢な体のどこからそんなパワーが湧き出ているのだろう…。


清々しい、潔い矢島さんから、たくさんのパワーと刺激をいただきました。それから野心も。野心は大事。こういったまっすぐなクリエイターの方々を支える Creema でありたいと思いました。

 

お土産にいただいたクッキーはバターがふわっとやさしく香る、矢島さんの人柄がそのまま表現されたようなお味でした。作る人の顔を思い浮かべると、また一段とお菓子が体全体を幸せにしてくれる。もっともっと「作ること」に集中できるように、サービスの改善を進めてまいります。今日はありがとうございました!

RubanNoeudさんの作品一覧はこちら
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