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もう静電気には悩まない!秋冬ファッションの静電気対策&素材選び

もう静電気には悩まない!秋冬ファッションの静電気対策&素材選び

こんにちは。クリーマ編集部の森永です。

すっかり涼しくなり、Creemaでもあったか素材のロングスカートやストールが目に付くようになりました。でも、急いでいるときに限ってロングスカートが足に張り付いてしまったり、ストールや帽子を取ると髪がふわふわ逆立っていたり、セーターを脱ぐときにパチッ!として驚いたり……。

素材選びのポイントさえ押さえれば、これらの現象は意外と簡単に軽減できます! 静電気のメカニズムと、快適に秋冬のおしゃれを楽しむコツをご紹介します。

【目次】

1.1分で分かる静電気現象のメカニズム 

2.素材別 帯電しやすさと知っておきたい三原則

3.(お悩み1)ロングスカートが足にまとわりつくのが気になる!

4.(お悩み2)マフラーを取ると髪の毛が逆立つ……

5.(お悩み3)セーターを脱ぐときの「パチパチ」

6.Creemaで、素材から作品を探してみよう

1分で分かる静電気現象のメカニズム

秋冬に不快感をもらたす、ふとした瞬間の「パチッ!」や衣類のまとわりつき。現象は違えど、これらは同じ「静電気現象」です。

 

人間の体、衣服、車、ドア……すべての物体は、「プラス電気」と「マイナス電気」を同じくらい持っていてバランスを保っています。しかし、摩擦など何らかのきっかけによって、動きやすい性質の「マイナス電気」が別の物体に移動してしまうことがあります。するとプラスとマイナスのバランスが偏ってしまい、物体はどちらかの電気を帯びている状態(=帯電)になります。

 

プラス電気とマイナス電気は、磁石のようにくっつこうとするため、スカートや髪の毛の「まとわりつき」が発生します。そして、プラスとマイナスで結合する瞬間に流れる電流が「パチッ!」の正体なのです。

素材別 帯電しやすさと知っておきたい三原則

では、なぜ静電気は秋冬に発生しやすいのでしょうか。原因は、乾燥した空気異素材の重ね着にあります。

 

静電気は水分があればゆるやかに放電されるため、湿気の高い夏場には感じることが少ないです。しかし、空気が乾燥する秋冬は放電されにくく、物体に静電気がたまってしまうため帯電しやすくなります。

 

また、寒くなってくるとタイツにスカート、シャツにニット、コート、マフラーetc.と様々な素材の重ね着が増えます。摩擦によってマイナス電気が他のものに移った結果、衣類のまとわりつきや「パチッ!」を招く、帯電の状態を招くのです。

 

気候は変えられないし重ね着も避けられないけど、それぞれの素材の特性を知ることで対策は可能です。まずは下の図をご覧ください!

図の女性から離れた位置にあるものほど、帯電しやすい!

図の女性から離れた位置にあるものほど、帯電しやすい!

衣類の素材別に帯電のしやすさを示したのが上の図です。

中央にいる女性の図に近い素材のほうが、比較的帯電しづらく、中央から遠ざかれば遠ざかるほど、右側の素材はプラス電気を、左側の素材はマイナス電気を帯びやすいのだそうです。

 

ここまでの説明をもとに、静電気対策の三原則をまとめてみると……

★知っておきたい三原則

・綿や絹は帯電しにくいので、静電気も発生しづらい

・プラス側の素材とマイナス側の素材を組み合わせると(例.ポリエステル×ナイロン)強い静電気が発生してしまう

・同じ種類の電気を帯びる素材同士(例.ポリエステル×綿)なら、静電気は発生しづらい

静電気と素材との大まかな関係の説明が終わったところで、ここからは秋冬のファッションアイテムのよくあるお悩み別に、静電気対策のポイントと、おすすめ作品をご紹介します。

(お悩み1)ロングスカートが足にまとわりつくのが気になる!

ロングスカートでお出かけしたとき、どんなに手ではらってもスカートが足にまとわりついて、不快感を感じたことのある人は多いはず。気をつけるべきは、スカートの素材選びと、タイツとスカートの素材の相性

 

先ほどもご紹介したとおり、綿や絹は帯電しにくいため、静電気が発生しにくいと言われています。さらりと柔らかで季節を問わずに活躍する素材でもあるので、何着でも持っていたいもの。

マイナスに帯電しやすいポリエステル素材のスカートを履くときは、マイナスと引き合うプラスに帯電しやすいナイロン素材のタイツを避けた方が、静電気が気になりません。下に綿でできたペチコートを履くのもおすすめです。

赤マドラスチェック極上起毛ロングスカート

MAKE-FUKUさんの、人気のマドラスチェックのロングスカート。表がなめらかに起毛しており、これからの季節には嬉しい暖かさです。濃いグレーと赤の上品な組み合わせで、コーディネートをシックにしてくれそう。綿100%です。

モリノガッコウ Mサイズ ミモレ丈フレアスカート【ブラック】/5370105/

もりのがっこうさんのミモレ丈フレアスカートは、ポリエステル素材で、美しいドレープが特徴。ポリエステルとの相性が良く、帯電しにくい綿素材のペチコートがついているため、乾燥の時期も快適に履けるのが嬉しいポイント。どんなトップスにも合わせやすく、しわになりにくいため旅行に持っていくのにもぴったりです。

79cm丈 甘織デニム コットン100% フレア ロング丈スカート ゆったり F97

anvaiさんの甘織デニムスカートは、重くなりがちな冬のコーディネートをふんわり軽やかにしてくれそう。綿を使った、歴史ある生地の代表でもあるデニム。流行や季節に左右されず、ずっとワードローブで活躍してくれるでしょう。

ハンドメイドスカラップレースペチパンツアンティークサークル柄白生成りオーダー可

https://www.creema.jp/item/781331/detail

ペチ専門店ayana工房さんのペチコートは、フランスアンティークのような美しい生地で出来ています。サイズや幅はオーダー可能で、綿100%。スカートからちらりとのぞいても可愛い、裾上に施された28cmもの刺繍も素敵です。

(お悩み2)マフラーを取ると髪の毛が逆立つ……

秋冬には欠かせないマフラーなどの巻物。取ったときに髪の毛が逆立つと髪が傷んでいるようにも見えてしまい、大きなストレスのもと。なるべく静電気をおさえるためには、マフラー×服の素材の組み合わせ髪の保湿に気をつけましょう。

 

人の髪の毛は、プラスに帯電しやすいと言われています。冒頭で説明したとおり、同じ電極の素材は比較的静電気を起こしにくいため、ウール素材のマフラーなら暖かさと快適さを両立できそう。また、ただでさえ空気が乾燥する季節、静電気を逃がすためには湿度が必要。美しい髪を維持するためにも、髪を乾燥やダメージから守るアイテムがあれば心強いですね。

 

手紡ぎ毛糸のスヌード Long  Cheek

triecotさんのスヌードは手紡ぎの毛糸を使用しているから、空気が多く含まれ暖かく、とても手触りが良いです。最高級のウール「メリノウール」100%で、繊維が細く、なめらかなのが特徴です。被るだけでほっこり暖かいスヌードは、1着は持っておきたいですね。

羊毛100% ニットかぎ針編み花モチーフ 3WAYボタン ストール |マフラー|ひざ掛け (グレージュ)

alinさんのニットストールは、ボタンのかけ方次第でマフラー、ポンチョ、ひざ掛けとして3wayで使えるのが嬉しい作品。かぎ針編みのモチーフも、角度によってさまざまな形に見えます。ウール100%なので暖かさもばっちり。自分流の使い方が出来る、万能アイテムです。

大判ストール ベージュ ウール【AKARI】ruinuno(ルイヌノ)フェルト ショール

ルイヌノ ruiさんの大判ストールは、ウールガーゼ生地の上にウール素材を配置し「ニードルパンチ」という希少な加工を施しているから、毎日つけたくなる心地よさ。接着面も縫い目もないため、軽いのにあたたかいのも特徴です。様々な色と素材を使っているため、巻き方によって表情が変わるのも魅力の一つ。

「少し濃い目イカスミ染め」やさしい手染めウール100%

染織作家の鞆屋 TOMOYAさんの作品。やわらかで優しい印象で、「イカスミ染め」と聞くとちょっと意外な感じも。ウール素材で静電気も発生しにくいため、ほこりやちりも付きにくく清潔。イカスミ染めは耐光性が高いため、色あせしにくく、長い間この色合いを楽しむことができそうです。

(お悩み3)セーターを脱ぐときの「パチパチ」とほこり

セーターを脱ぎ着するとき、「パチパチ」と静電気を感じること、ありませんか? セーターが帯電するとほこりなどの汚れがくっついてしまうこともあり、お気に入りをベストな状態で着るためにも、なるべく静電気は避けたいもの。下に着る衣類の素材との組み合わせに気をつけるなど、帯電しにくい素材のものを選ぶことをおすすめします。

 

冒頭の図から、プラスに帯電しやすいウールとマイナスに帯電しやすいポリエステルは、静電気を避けるためには控えたほうがいい組み合わせであることが分かります。暖かいウールのセーターのインナーには、帯電しにくい素材を選ぶと良いでしょう。綿素材なら肌にも優しい着心地です。

コーデュロイ 襟フリルブラウス オフホワイト

by500さんのブラウスは、トレンドでもあるコーデュロイ生地(薄手)の、綿100%で仕立てられています。重ね着したときに、襟のフリルがアクセントに。着回ししやすいデザインだから、1枚でもニットの下でもしっかり着こなせます。

ピーチワッシャープルオーバーブラウス<ホワイト>

Grandirさんの、動きやすくもすっきりしたシルエットでカーディガンとも合わせやすいブラウス。桃の表面のように肌触りがよく、しっかりとした中肉厚素材なので、秋冬にぴったりのトップスです。こちらも綿100%です。

草木染め コットンケーブルニット ログウッド染め

MAITO / 真糸さんのコットンケーブルニットは、オーガニックコットンから草木染めした糸で編み上げているので、素肌に着ても気持ちいい着心地。すっきりとしたシルエットと丈感が上品な印象です。さらりと1枚でも着られるのでインナーとの摩擦の心配も少ないです。

Creemaで、素材から作品を探してみよう

素材を知り、組み合わせに気を付けることで静電気は軽減されるということをお伝えしました。実はCreemaでは、作品を探すときに「素材」を指定して検索することもできるんです。PC・スマートフォンアプリで、素材を指定して検索する方法をご説明します。

素材検索の仕方:PC版

素材検索の仕方:PC版

Creemaのトップページから「作品を探す」を選択すると、条件入力ページで「素材」という項目が表示されます(画像赤枠部分)。探したい素材を選んで検索ボタンを押すと、検索結果が表示されます。

素材検索の仕方:スマホ(アプリ)版

素材検索の仕方:スマホ(アプリ)版

アプリを開き、ページ下部の「さがす(虫眼鏡マーク)」を選択→「条件を絞り込む」を選択(画像左、赤枠部分)→条件入力ページで「すべての素材」をタップして探したい素材を選び、「上記の条件で絞り込む」を押下すると検索結果が表示されます。

重ね着が楽しくなるこれからの季節、服を選ぶ際にはぜひ素材についても気にかけてみてください。もっと快適に、長い期間お気に入りの服を着ることができますよ。

 

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