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〈誕生石一覧 最新版〉12ヶ月誕生石の意味・種類と、新しく増えた誕生石も紹介
1月から12月の各月にちなんだ宝石、誕生石。それぞれの誕生石には意味や効果があり、幸運や健康、愛情を象徴する石もあります。
実は2021年には、実に63年ぶりに誕生石が改定され、10種類の宝石が新たに誕生石として加わりました。この記事では追加された10種の新しい誕生石も含めた最新版の誕生石一覧をご紹介します。
誕生石は誕生日プレゼントや、何か新しいことをスタートするときのお守り代わりとしてもおすすめ。それぞれ性質や歴史が異なり、個性もさまざま。知らなかった宝石との出会いがあるかもしれません。
目次
● 誕生石とは? 由来と意味・効果
● 誕生石が複数ある場合はどうする? 誕生石の選び方
● 1月を代表する誕生石:ガーネット(真実と友情、忠実さを象徴)
● 2月を代表する誕生石:アメジスト(誠実、知性、心の平和を象徴)
− 2月の新しい誕生石:クリソベリルキャッツアイ
● 3月を代表する誕生石:アクアマリン(幸福、知恵、健康を象徴)
− 3月の新しい誕生石:アイオライト
− 3月の新しい誕生石:ブラッドストーン
● 4月を代表する誕生石:ダイヤモンド(真実、純粋さ、永遠の愛を象徴)
− 4月の新しい誕生石:モルガナイト
● 5月を代表する誕生石:エメラルド(幸運、愛と希望を象徴)
● 6月を代表する誕生石:パール(健康、長寿、純粋さを象徴)
− 6月の新しい誕生石:アレキサンドライト
● 7月を代表する誕生石:ルビー(情熱、愛、勇気、威厳を象徴)
− 7月の新しい誕生石:スフェーン
● 8月を代表する誕生石:ペリドット(幸せ、夫婦の愛、平和を象徴)
− 8月の新しい誕生石:スピネル
● 9月を代表する誕生石:サファイア(真実、誠実さ、健康を象徴)
− 9月の新しい誕生石:クンツァイト
● 10月を代表する誕生石:オパール(希望、純粋、創造性、感性を象徴)
● 11月を代表する誕生石:シトリン(幸福、健康、成功を象徴)
● 12月を代表する誕生石:ターコイズ(幸運、健康、友情を象徴)
− 12月の新しい誕生石:ジルコン
− 12月の新しい誕生石:タンザナイト
誕生石とは? 由来と意味・効果
誕生石とは、その人が生まれた月に対応する宝石のこと。誕生石にはそれぞれ意味や効果があり、幸運や健康、愛情を象徴する石もあるのだとか。
誕生石は国によって違いがあり、その影響で日本でもひとつの月に複数の誕生石があてられていたり、ひとつの石が2つの月にまたがって誕生石とされていたりします。
そもそも誕生石の由来は、1912年にアメリカの宝石商組合が制定し、その後1952年にアメリカの複数の団体により改定されたものが基準になっています。
日本では1958年に全国宝石卸商協同組合が初めて誕生石を発表し、日本では主にここで制定された宝石を指して「誕生石」とすることが多いです。
2021年の誕生石の改訂では、この協会を含めて3つの団体が関わり、「統一された日本の誕生石」としておよそ60年ぶりに誕生石が変わり、新たに10種類の宝石が誕生石に加わることになりました。
誕生石が複数ある場合はどうする? 誕生石の選び方
誕生石が複数定められている月もあると、どれが正しいのか、気になるかもしれません。
ただどの宝石も選定はいろいろな宝石商が行ったもので、月が合っていれば好みの誕生石を選んで大丈夫。誕生石に込められた石言葉や意味、石の特徴を知って、自分の好きな誕生石を自由に選んでみてくださいね。
この記事では、各月を代表する誕生石に加えて、日本の3つの団体が合同で定めた「新しい誕生石」をご紹介していきます。
1月を代表する誕生石:ガーネット(真実と友愛、忠実さ、実りを象徴)
石言葉・意味:「真実と友愛」「忠実さ」「実り」
ガーネットは、古代エジプトやローマ時代から愛されていた宝石で、真実や忠実さを表し、その赤く輝く様子から果実を連想させることもあり、努力が実る助けになる石の象徴として知られています。
また、友愛の象徴としても。大切な友人との絆を深めるためのアイテムとしても人気があり、ガーネットは自分自身や周りの人々との関係性を良くし、信頼関係を築くお守り代わりとしての石ともされています。
2月を代表する誕生石:アメジスト(誠実、知性、心の平和を象徴)
石言葉・意味:「誠実」「知性」「心の平和」
アメジストは、美しい紫色が人々を魅了し、古代ギリシャやローマ時代から貴重な宝石として扱われてきました。その美しい色は、身につける人の精神的なストレスや不安など癒やし、心を落ち着けてくれそうです。瞑想やヨガの実践時に使用されることもあるのだとか。
▶︎ 2月の新しい誕生石:クリソベリルキャッツアイ
石言葉・意味:「驚嘆」
つやつやと輝く黄色や黄緑の石に、細長く光る白い輝きが美しい宝石です。
宝石に走る白い光を猫の目の瞳孔に喩えて「猫目効果(キャッツアイ効果)」と呼び、この特徴が見られるクリソベリルのことをクリソベリルキャッツアイというのだそう。
暗闇に光る猫の目のようにすべてを見通し、悪いものを遠ざける力があるお守りとして身につけられてきました。
3月を代表する誕生石:アクアマリン(幸福、知恵、健康を象徴)
石言葉・意味:「幸福」「知恵」「健康」
アクアマリンはその水のような色合いから、「水晶の兄弟」とも呼ばれ、昔から航海のお守りとしても知られてきました。また、身につけた人の心を水のように清らかにするという例え話も。いまも旅のお守りとしてや、前進する力を与えてくれる石として人気があります。
▶︎ 3月の新しい誕生石:アイオライト
石言葉・意味:「誠実」「貞操」
見る角度によって菫色〜明るい青〜黄みがかった透明色とさまざまな色に見える「多色性」を持つ石。
古くは航海において、厚い雲や濃霧の中でも太陽の方向を知ることができる道具として使われたというエピソードが残っており、そのことから進むべき道を示してくれる石、また旅のお守りとされています。
またその昔、ヨーロッパでは成長した娘に両親からこのアイオライトを贈る風習があったそうで、そのイメージから「誠実」「貞操」という石言葉が生まれたのかもしれません。
▶︎ 3月の新しい誕生石:ブラッドストーン
石言葉・意味:「勇敢」「救いの力」「献身」
濃い緑に、血のように鮮やかな赤の斑点が見られるこの石は、カルセドニーという宝石の仲間の一種です。古代文明では止血の力を持つと信じられ、兵士に傷を癒すお守りとして持たせていたといわれています。
また赤い斑点は、イエス・キリストが十字架にかけられたとき、その血飛沫が足元にあったこれもカルセドニーの仲間である深緑のジャスパーに染み込んで生まれた、という伝説も。「勇敢」や「救いの力」といった石言葉は、こういったところから連想されたのかもしれません。
4月を代表する誕生石:ダイヤモンド(真実、純粋さ、永遠の愛を象徴)
石言葉・意味:「真実」「純粋さ」「永遠の愛」
婚約指輪としても贈られることの多いダイヤモンドは、「永遠の愛」や「永遠の絆」を誓う宝石として昔から有名です。それはダイヤモンドは硬度が高く、透明度が高いため、不変で永遠の輝きを放つから。
人生の節目や大切な人への贈りものにもおすすめのストーンです。
▶︎ 4月の新しい誕生石:モルガナイト
石言葉・意味:「愛情」「優美」
エメラルドやアクアマリンと同じベリルという鉱物の仲間で、結晶内に含まれたマンガンによりピンクやオレンジに発色します。その優しいピンク色から、愛情を象徴する石とされています。桜の花びらを思わせる柔らかいピンクは、この季節によく似合います。
1911年に発見されたこの宝石は、ティファニーに勤めていたこともある著名な宝石学者クンツ博士が、自身の後援者モルガン氏に敬意を示しモルガナイトと名付けられたそうです。
5月を代表する誕生石:エメラルド(幸運、愛と希望を象徴)
石言葉・意味:「幸運」「愛と希望」
その鮮やかな緑色が美しく、古代エジプトや南米のインカ帝国などでも愛されてきた宝石です。その緑が植物を連想させることから、安らぎや心を落ち着かせてくれる象徴ともいわれています。心身ともに健康でいたいという願いを込めて身につけたい石です。
6月を代表する誕生石:パール(健康、長寿、純粋さを象徴)
石言葉・意味:「健康」「長寿」「純粋さ」
二枚貝の中から採取できる宝石のことを指すパールは、その美しさと優雅さから、純潔や調和を象徴する石とされています。パールのネックレスは、縁を結ぶ象徴とされ、愛を象徴する結婚式にもよく使われるアイテムです。
▶︎ 6月の新しい誕生石:アレキサンドライト
石言葉・意味:「高貴」「情熱」
光源によって青、赤、緑、オレンジと様々な色を見せる「カラーチェンジ効果」が強いことで有名な宝石です。カラーチェンジ効果はアメシストやスピネル、トルマリンなどにもみられますが、アレキサンドライトほど幅広く見事に色が変わる宝石はないといわれています。
7月を代表する誕生石:ルビー(情熱、愛、勇気、威厳を象徴)
石言葉・意味:「情熱」「愛」「勇気」「威厳」
その美しい赤色が特徴的なルビーは、情熱やエネルギーを象徴する石とされ、王や権力者たちが好んで選んだ宝石でした。愛の成就や自己実現などの願いを込めて身につけられる石です。
ビジネスやスポーツなどの競争に勝つためのお守りとしても知られているのだそう。
▶︎ 7月の新しい誕生石:スフェーン
石言葉・意味:「永久不変」
宝石に入った白い光を虹の7色に分ける「ファイア」という性質が、ダイヤモンドより強いことで知られている宝石です。鮮やかな黄緑色に虹色の輝きが重なり、夏の太陽のような、きらきらとまばゆい煌めきを生み出します。
結晶がくさびの形をしていることから、ギリシャ語でくさびを表す「スフェノス」に由来してスフェーンと名付けられました。
8月を代表する誕生石:ペリドット(幸せ、夫婦の愛、平和を象徴)
石言葉・意味:「幸せ」「夫婦の愛」「平和」
古代エジプトでは「太陽から飛んできた石」とも呼ばれ、暗闇でも輝く性質を持つことから、幸せや希望の象徴として扱われてきた石がペリドットです。爽やかなオリーブグリーンの色合いで、平和で前向きな気持ちで毎日を過ごしたい人にぴったりの石です。
▶︎ 8月の新しい誕生石:スピネル
石言葉・意味:「目標達成」
かつてルビーやサファイアと混同されていたほどの、美しい発色が特徴の石。色は結晶に混ざる成分によって赤、青、紫など多様で、色によってレッドスピネル、ブルースピネルなどと呼ばれます。
見事な深緋のレッドスピネルは肉眼でルビーと見分けることが困難で、鑑別の手段が無かった時代にはルビーとして扱われてきました。
9月を代表する誕生石:サファイア(真実、誠実さ、健康を象徴)
石言葉・意味:「真実」「誠実さ」「健康」
サファイアの深みと透明感のある青色は揺るぎない心の象徴とされており、昔から持つ人を冷静な洞察力や、真実を見抜く力、的確な判断力を与えてくれる象徴として扱われてきました。
また、古代からサファイアは「聖なる石」とされ、心身の平穏や健康、幸福をもたらすと信じられてきたのだそう。
▶︎ 9月の新しい誕生石:クンツァイト
石言葉・意味:「献身」「無償の愛」 など
見る角度によってピンクから紫に変化する、多色性が特徴の宝石。その美しい色合いはキャンドルの明かりのもとで最大限に引き出されるとされ、社交パーティーで人気の石です。優雅で愛らしいピンク色は人を愛することを教えてくれる石、穏やかな気持ちにさせてくれる象徴とされています。
10月を代表する誕生石:オパール(希望、純粋、創造性、感性を象徴)
石言葉・意味:「希望」「純粋」「創造性」「感性」
美しい色合いと輝きを持つ不思議な宝石・オパールは、その昔、人々の創造性や感性を刺激する力を持っているとされてきました。古代ローマでは幸運をもたらす石ともされており、その透き通った様子や輝きから幸福や希望の象徴としても人気の石です。
11月を代表する誕生石:シトリン(幸福、健康、成功を象徴)
石言葉・意味:「幸福」「健康」「成功」
美しく黄色やオレンジ色に輝く色合いから、富の象徴である宝石として大切にされてきたシトリン。古代には、太陽のエネルギーを集め、活力を与える力があると信じられていたのだそう。
商売繁盛や成功の象徴としても知られており、豊かさや幸福を呼び込むとして人気の宝石です。
12月を代表する誕生石:ターコイズ(幸運、健康、友情を象徴)
石言葉・意味:「幸運」「健康」「友情」
空や水を彷彿させるその色が由来し、「美しい空」とも呼ばれるターコイズ。
美しい青緑色の色合いが特徴的なターコイズは、昔は幸運や癒しの力を持つとされて大切にされてきました。
▶︎ 12月の新しい誕生石:ジルコン
石言葉・意味:「生命力」「成功」
ジルコンはダイヤモンドに似たファイアを持ち、歴史的にはダイヤモンドの代替品とされることが多かった宝石です。約44億年前に形成された地球上で最も古い鉱物だと考えられており、古い遺跡から出土したり、神話や伝説の中にもたびたび登場したりしています。無色透明のほか、ブルー、グリーン、イエロー、レッド、ブラウンなどさまざまな色のジルコンがあります。
鉱物の中にごく微量の放射性元素を含むため、年代測定の指標として地質学的に重要な役割を果たしています。まさに太古の地球の記憶を持った宝石といえそうです。
▶︎ 12月の新しい誕生石:タンザナイト
石言葉・意味:「高貴」「知性」「神秘」
タンザナイトは1967年に発見された歴史の浅い宝石です。鉱床はタンザニアのメレラニ鉱山ただひとつで、あと数年しか採掘できないといわれています。石の組成から他の鉱床が見つかる可能性も極めて低いだろうと考えられており、宝石の美しさとその希少性が相まって、急激に人気が高まっている宝石です。
見る角度で色が変わる「多色性」を持ち、ブルーからピンクがかったバイオレットまで様々な表情を見せてくれます。その複雑な色合いは「タンザニアの夕暮れ」とも謳われる美しさです。
宝石を知るきっかけに。まずは自分の誕生石を手に取ってみませんか?
誕生日プレゼントやお守りとしても人気の誕生石や、誕生石のアクセサリー。宝石そのものの性質や美しさ、由来などに惹かれるものを選べば、愛着が湧き身につけている時も豊かな気持ちになれるはずです。
新しく誕生石に加わった宝石のことを調べてみると、初めてその名前を知った宝石や、不思議な性質や魅力が改めてわかった宝石が見つかるはずです。みなさんも誕生石をきっかけに、奥深い宝石の世界を覗いてみてはいかがでしょうか。