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5月10日〜16日は愛鳥週間。もっと鳥が好きになる豆知識と作品15選
雲ひとつない青空に、緑が美しい山脈。そして、どこからか聞こえてくる鳥の声ーー。
自然豊かな場所へ訪れたときの、あの贅沢でのどかな時間は、誰しも体感したことがあるのではないでしょうか。私にとって鳥は、心安らぐ穏やかな時間をくれる存在。仕事中にも鳥のさえずりが聞こえれば、ふわっと気持ちが緩まり、癒されています。
そんな日々癒しをくれる野鳥たちにまつわる「愛鳥週間」をご存知でしょうか。
野鳥を愛でるなら今。「愛鳥週間」って?
毎年5/10〜16は、野鳥愛護を目的として設けられた「愛鳥週間」です。この一週間は、別名「バードウィーク」とも呼ばれ、全国各地で野鳥観察会や絵画コンクールなど、野鳥を取り巻く自然環境について知り、広めていくような活動が実施されています。
そして、この時期は野鳥の活動が活発になるタイミングでもあります。暖かくなりお出かけもしやすい気候なので、休日はのんびりバードウォッチングを楽しんで野鳥に癒されてみるのも素敵ですね。
そんな鳥はCreemaでも人気なモチーフのひとつ。
今回は、人気の鳥モチーフの中から厳選して5種類の鳥について、豆知識とともに作品をご紹介します。あなたの気になる、”推し”鳥が見つかるかもしれません……!
冬になると、まん丸の”ふくら雀”に。飛び跳ねる様子も愛くるしい「スズメ」
両足を揃えてチョンチョンっと飛び跳ねる姿が愛くるしい、とても身近な鳥・スズメ。鳥には人間のように足を交互に動かす「ウォーキング」と両足を揃えて飛び跳ねる「ホッピング」という2種類の歩き方があり、スズメの歩き方は後者の「ホッピング」です。スズメを見かけたら、「あ!両足揃えて歩いている!」と観察してみてくださいね。
一年中見かけることの多いスズメですが、冬にはお餅のように膨らんだ”ふくら雀”を見ることができます。これは寒い時期に羽毛を膨らませることで空気の層を作り、暖をとっているんです。私たちが寒い冬にダウンコートを着込んだり毛布に包まって過ごすように、スズメも寒さを乗り越えようとしていると考えたら、愛おしいですね。
陶土を使ったアクセサリーを手がけるy_coneconeさんのスズメのブローチ。スズメたちが被っている帽子は、5月が見頃の花・すずらん。春のお花でおめかしを楽しむ様子が、なんともチャーミングですね。
ステンドグラス作家 kikuさんのスズメは手のひらサイズ。頭や体は、琥珀色の花模様のガラス、喉には白のガラス、お腹には、でこぼこした透明のガラスが使われています。窓辺に置けば、いつでも愛らしい“スズメ”の姿を楽しむことができますね。
プロダクトデザイナーmhdさんのスズメのポーチは、カードや小銭の収納におすすめです。冬に見られる"ふくら雀"のような、ふっくらぽってりしたフォルムが魅力的な作品です。革紐も付いているので、普段使いのサコッシュやポシェットにキーホルダー感覚で身につけることもできますよ。
愛情を込めて育てると手乗り文鳥にも!"もち"ポーズに悶絶する人続出「文鳥」
ピンクのくちばしが特徴的な鳥、文鳥はCreemaでも大人気! そんな文鳥はとっても寂しがりやで繊細な性格の持ち主ですが、愛情を注ぐことで手に乗って懐いてくれる、手乗り文鳥にすることもできるんです。
そのためには、人の手に慣れてもらうことが重要。懐くまでに時間はかかりますが、雛の頃から育て始め、親鳥の代わりに餌をあげることで、徐々に飼い主の手に慣れ、信頼関係を築くことができます。手乗り文鳥になると、手の上で寝たり、名前を呼ぶと返事をしてくれたり……と愛くるしく接してくれるようになるのだとか。
また、両足を折り畳んだ文鳥の可愛すぎるポーズは"もち"と呼ばれ、その大福のようなシルエットは度々SNSでも話題になっています。
立体造形作家・もっちょこさんの文鳥の置物。足を折り畳んだ"もち"ポーズが、ただただ可愛らしいですね。白文鳥・桜文鳥以外にも、シナモン・シルバー文鳥を選ぶこともできるので、文鳥を飼っている人へのプレゼントにも喜んでもらえそうです。
夏のマストアイテムといえば、Tシャツ。「文鳥大好き!だけど、さりげなくアピールしたい!」そんな方には、BIRDSTORYさんのTシャツはいかがでしょうか。左胸に文鳥のお顔が刺繍されたデザインで、シンプルな中にも遊び心たっぷり。男性・女性・キッズとサイズも豊富なので、家族でお揃いを着ることもできますよ。
常に手乗り、いや"腕乗り"されていたい! そんな夢が叶う、馬の助猫玉屋分室さんのブレスレット「ブンチョ〜ル」。そのキャッチーなネーミングにもにやけてしまいます。肌馴染みのよいピンクの天然石のブレスレットに留まっているのは、文鳥さんとそのお仲間たち。鳥好きさんならたまらない一品ではないでしょうか。
縁起がいい、だけじゃない。羽に隠された秘密がすごい!「フクロウ」
フクロウは、「福来郎」=福が来る、「不苦労」=苦労しないなどの語呂合わせから縁起が良いとされることは有名ですが、実は、フクロウは鳥の中で一番静かに飛ぶ鳥だということをご存知ですか?
羽の音を立てずに獲物に近づき仕留めることから「静かな森の狩人」とも呼ばれるほど。そして、静かに飛ぶ理由は、フクロウの羽根に隠されているんです。フクロウの羽根には「セレーション」と呼ばれるギザギザとした部分があり、そこには空気を拡散する機能があります。空気抵抗が減らされることよって、空気と羽の摩擦が減り、静かな羽音で飛ぶことができるそうですよ。
ダイナミックに飛ぶイメージがあるフクロウですが、その静かな羽音で気づかれることなく小動物を狩り、力強く生き抜いてきたのですね。
素朴で優しいタッチで描かれたシマフクロウさんが、時間を教えてくれる腕時計。作り手は、北海道の工房にて夫婦で時計をつくっている、びと。さんです。シマフクロウは、北海道のみに生息する日本最大の鳥で、びと。さんのロゴにも登場していますよ。
明治四十年創業の老舗メーカー・久乗おりんさんが作る、ワンポイントのフクロウが映えるおりんです。起き上がりこぼしにおりんが付いた「まわりん」は、指でそっと押すことで、心地よい音色と共にゆらゆら揺れる姿も楽しめます。縁起物としてお部屋に飾ったり、カウンターの呼び鈴にしてもおしゃれです。
毎年神社でお守りを買う!という方もいらっしゃると思いますが、こちらは自分で作ることができるお守りキット。絵を描いたり革を縫ったり、アートなものづくりをしている、HELIさんの作品です。
すべては子を守るために。巣を作られたら縁起よし!「ツバメ」
巣に戻って雛たちに餌をやる微笑ましい様子が印象的なツバメ。春の訪れを感じさせる3月の終わり〜6月の終わり頃にかけて巣をつくり、雛を育てます。
ツバメは駅の天井や家の軒先など、我々の目につきやすい場所に巣を作りますが、それは、卵やヒナをカラスやヘビなどの天敵から守るため。つまり、ツバメが巣を作った場所は、住み心地の良い安全な場所の象徴なのです。そんなことから、ツバメに巣を作られることは縁起が良いとも言われています。
巣作りのために安全な場所を探し、子のために餌を運び、精一杯面倒をみる親ツバメの姿には、深い愛情を感じますね。
気持ちよさそうに柳の下を飛び交う、二羽のツバメたちが絵付けされたグラス。京都で清水焼の絵付け師として活動中のクリエイター・見谷若葉さんの作品です。全て手描きされているので、流れるような柳も風になびいているように、生き生きと感じられます。
紫陽花とツバメを中心に、スズラン、ヤマボウシ、ナデシコなど梅雨の時期に咲く花々が描かれたtoyokotakeさんの手帳型スマホケース。じめじめとした梅雨の季節にも、気持ちを明るくしてくれそうな作品です。
シロツメクサの上を気持ちよさそうにツバメが飛ぶ、春らしいワンシーンが切り取られたピアスです。作り手は、「季節の訪れを楽しむ」をテーマに、刺繍作品を手掛けるオカノ・ナオさん。乳白色のマザーオブパールビーズで刺繍が縁取りされて、まるで小さな絵画のようです。
お腹の黒ネクタイが特徴。言語を操る唯一の鳥?!「シジュウカラ」
シジュウカラは、スズメとほぼ同じ大きさの野鳥で、春先に街中で見かけることができる人懐っこい鳥です。外見の特徴は、喉から下にかけて入った黒い縦線。これは「黒ネクタイ」と呼ばれ、この縦線が太ければオス、細ければメスとされています。
そしてシジュウカラは、我々人間のように単語を文法に則って組み合わせた「言語」を使って会話をしているんです。この能力を持っているのは、鳥の中でもシジュウカラだけ!何とも驚くべき能力です。
警戒を意味する鳴き声「ピーツピ」と集合を意味する鳴き声「ヂヂヂヂ」を組み合わせた「ピーツピ・ヂヂヂヂ」という鳴き声は「警戒して集まれ」という意味になり、シジュウカラ達は警戒しながら集まってきたという研究結果も。
逆に「ヂヂヂヂ・ピーツピ」と音源を流してもシジュウカラ達は見向きもせず、彼らの共通言語には文法が存在することが判明しています。
和菓子屋さんから譲り受けたひよこ饅頭の木型を使って、陶土の鳥をつくっている陶ノ鳥ひよこやさん。ガラスのような質感の透明釉薬で仕上げられたこちらの作品は、ペーパーウェイトとしても使えるそうですよ。
工房西岡さんのふっくらとしたシジュウカラのウッドクラフトは、ブナの木を加工して、小さなくちばしや目のパーツまで手作りで仕上げられた作品。白・黒・緑の色彩で落ち着いた雰囲気にほっこり癒されましょう。
Trinosさんのがま口財布には、シジュウカラの幼鳥がコナラの木に留まり、健気に親鳥を待つ姿が描かれています。繊細な幼鳥の表情を表現するために、織目が細かい綿ギャバジンのプリント生地が使用されているのもこだわりポイントだそう。
観察したり、作品を身につけたり。愛鳥期間は目一杯鳥を愛でてみませんか?
スズメ、文鳥、フクロウ、ツバメ、シジュウカラと個性あふれる5種類の鳥たちをご紹介しましたが、愛鳥週間に愛でたくなる、気になる一羽は見つかりましたか?
アクセサリーとして身につけたり、インテリアとしてお部屋にちょこんと飾ったり。そばに鳥モチーフの作品を置いておけば、いつでも鳥を愛おしく感じることができそうですね。
鳥を愛おしく思えば、野鳥たちが生息する自然環境への関心も湧き、「自分はどんなことができるだろう?」と考えるきっかけにも繋がるかもしれません。まだまだ魅力的な鳥はたくさんいるので、ぜひあなたの推し鳥を探してみてくださいね。