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〈メルマガエッセイ #11〉"気になる"に寄り道。「繊細な文庫革のがま口ポーチ」|友禅染作家・Asakusa Bunkoさん

〈メルマガエッセイ #11〉"気になる"に寄り道。「繊細な文庫革のがま口ポーチ」|友禅染作家・Asakusa Bunkoさん

このエッセイでは、いま編集部が“気になる”作品にフォーカスを当て、編集部目線でその魅力をお伝えする「“気になる”に寄り道。」シリーズをお送りしていきます。このエッセイをきっかけに、みなさんにもちょっとした“寄り道”を楽しんでいただけると嬉しいです。

 

今回は、染色技法の型友禅・手描き友禅を施した革小物を手掛ける、Asakusa Bunkoさんのがま口ポーチをご紹介します。

一緒に、華やかで繊細な“文庫革”の世界に寄り道しましょう。

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Asakusa Bunkoさんの、がまぐち(江戸紫)

菊に百合、福寿草……

真っ白な革の上でところ狭しと咲き誇る、華やかな小花たち。元々は着物染色業を営まれていたというAsakusa Bunkoさんが手掛ける革小物は、すべて文庫革と呼ばれる、革細工の伝統工芸品です。

 

文庫革とは、白くなめした革に装飾を施したものの総称で、手紙を入れる文箱に白革をはり、絵付けなどの装飾を施したことが始まりなのだとか。文庫と聞くと文庫本が連想されますが、文箱にしていた、というところから文庫と名前についたそうですよ。歴史ある伝統工芸品ながら現代のスタイルにも合う洗練された柄で、思わずため息が出てしまうほど繊細で美しいものばかり。手にとるたび、あらゆる角度からうっとりと眺め入ってしまいます……。

どこまでも緻密で、圧巻の模様。着物染色業で培われた技術を活かしながら、なんと全て職人さんが手作業で絵付けを行っているというのだから驚きです。手作業で色を重ねていくからこそ、独特な色の奥深さが生まれるのですね。型押しによって生まれた模様の立体感もまた愛おしく、そっと撫でるたびぷっくりとした手触りについやみつきに。

こちらは「江戸紫」という人気のカラーですが、よく見ると単色ではなく、様々な色調の紫で色付けされているのがお分かりでしょうか。青や赤、緑がかった紫など…… カラフルながらもまとまって見えるのは、着物をデザインしていた時の長年の経験や技術を応用しているからなのだそうですよ。

 

着物はしっとりと落ち着いた色を使うことが多いため、華やかで目立つ色を使わなくても色の美しさや煌びやかさが表現されるよう意識して制作をされていたそう。そんな技術や経験を持つ職人さんによって、全体のイメージが計算しつくされているからこそ、一色一色は落ち着いた色合いでも隣り合わせになることでぱっと鮮やかに見えるんです。真っ白になめされた革に色彩豊かなデザインが映え、持ち歩いているだけでも気分が上がりそう……!

 

その色合いの美しさもさることながら、文庫革の魅力は何と言っても模様の美しさ。一見すると可愛らしい小花柄のようですが、「日本と世界」というテーマでデザインされたオリエント柄で、菊や百合などの日本を象徴する植物と、ザクロや時計草などの東方世界の植物が混ざり合い、無限に広がっていくイメージでデザインされています。一つ一つの柄に意味が込められているので、それぞれの花言葉をチェックしながらどんな思いで作られたのか想像してみるのも素敵な楽しみ方ですね。

Asakusa Bunkoさんの作品は上品な桐箱に入った状態で届くので、作品が届いて手にとった時のときめきもひとしおです。ラッピングは4種類から選べるので、大切な方へのギフトにもおすすめですよ。

 

5/8(日)は母の日。大切なお母さんへの感謝の想いは、細部までこだわりの詰まったAsakusa Bunkoさんの作品と一緒に伝えてみるのはいかがでしょうか。長財布やミニ財布、スマホケースから、色はブルーにピンクまで、バリエーションも豊富なAsakusa Bunkoさんの革小物。作品違いや色違いで、お母さんや大切な方とさりげなくお揃いを楽しむのも素敵です。毎日がもっと楽しくなりそうですね!

……おっと、そろそろ寄り道の時間もおしまいのようです。

どうぞ次回もお楽しみに。

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