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〈クリーマのワークショップ第6回〉ありったけの“好き”と“根気”で作るフェルトブローチ。FELT Artist・nekinekiさんをお招きしました

〈クリーマのワークショップ第6回〉ありったけの“好き”と“根気”で作るフェルトブローチ。FELT Artist・nekinekiさんをお招きしました

こんにちは。クリーマ編集部の川越です。

 

まだまだコートの手放せない季節。そんな寒さ真っ只中には心も温まるものづくりを、ということで6回目となるワークショップをクリーマのオフィスで開催しました。今回は癒しの表情に頬ずりしたくなる、羊毛フェルトを使ったクマさんブローチを作ります。

ワークショップ講師はフェルトアーティストのnekinekiさん

今回お招きしたのは、「うっかりさん」をテーマに羊毛フェルトでユニークな動物モチーフの作品を制作されているnekinekiさん。名前の由来ともなっている「ねき」とは京都の方言で「そばに」という意味だそう。みんなでワイワイするのが好きだから名前にも「そばに来て!」との思いを込めたのだと教えてくださいました。

作品の中にはとってもリアルなニホンザルから愛嬌のあるシロクマ、不思議な蛇口まで。ご自身もうっかりされていらっしゃるというnekinekiさんの作品の大ファンというクリーマスタッフは、ご本人登場に大興奮です。

ニホンザルのうっかりさん(スマホ、メガネケース)2

スティーブ(シロクマ)

まずはやってみよう!ということでいざ実践

「羊毛フェルトは専用のニードル(針)でフェルトをただひたすらに刺していくだけ」そんな簡単な説明をいただき、みんな言われるがままにフェルトを手に取りいざワークショップスタートです。 

今回教えていただくのは羊毛フェルトで作るクマのブローチ。必要な材料はこれだけでとってもシンプルです。一体何が出来上がるのか、まだ全く完成形は見えません。

初めて触る羊毛フェルトに、何度もモフモフ感触を楽しんだり、匂いを嗅いだり、どんなものが出来上がるんだろうと、スタッフみんなすでにテンションが上がっています。

スポンジの上に土台となるフェルト布を乗せ、その上に羊毛フェルトの束からブローチの大きさに合わせてふわっとちぎったものを置き、形を整えます。「形は鍵穴の形をイメージして」と教わりますが、ボワっとしているフェルトをきれいな形に整えるのが意外と難しいんです。

形が決まったら、針でどんどん刺していきます。はじめは深く思い切ってザクザクと。土台となる顔部分なのでしっかり、ボワボワがなくなり、フェルトが固くなるまで何度も差し込みます。

顔の形が出来上がったら次は鼻の部分を作っていきます。平たい鍵穴の形の中心にフェルトを丸めたボールを乗せて、針で馴染ませてきます。かっこいいクマにしたい人は高めの鼻、かわいいクマにしたい人は小さめの鼻など、先生の教えてくださることを踏まえ、みんな思い思いにアレンジを加え始めました。

やっと顔の土台が出来上がったら、表情を決める鼻と目と口を黒の羊毛フェルトで作ります。なんとここまでですでに2時間経過。「真剣に作るのはいいけどここから急ぎますよ〜」とスタッフたちのこだわりようにnekinekiさんも驚いていらっしゃいました。

グレーのフェルト布からハサミで切り離したら最後に耳をつけてやっと完成。できたクマたちを並べてみんなで鑑賞会です。

黙々と作業すること気づけば3時間、やっと完成です!

時間をかけて大切に作った作品は、同じように作り方を教わりましたが、みんな全然違うものが出来上がりました。「あれ、これクマ?」と思う作品もちらほら見られますが、個性があってどれもすてきに出来上がりました。

羊毛フェルトで作る、クマブローチのワークショップを終えて

時間も忘れて針を刺すこと3時間、台にしていたスポンジは穴だらけのスカスカに。どれだけたくさん針を刺したのかが見てわかりました。よほどハマったのか「もっと細かいところまでやりたい!」と自分のデスクに戻ってからも引き続き作業を続けるスタッフまで。

 

こんなにも一つの作業に時間をかけたワークショップは初めて。ただ一点を見つめてひたすらに針を刺しているとストレス発散にもなり、みんな無言で黙々と作り続けていました。ゼロから自分の作品へ形にできたことで達成感もいっぱい。「3時間もかけて…」と思うかもしれませんが、時間をかけたからこそ喜びも何倍にもなります。自分で作るものだからこそ可愛く作りたい、上手に作りたい、個性的に作りたいと思いをはせながら、やっとのことで出会えたクマだから愛情もいっぱい。

今回のワークショップを通して日頃作家さんたちがどれだけの時間、作品と向き合っているかを少しだけ知ることができたようでした。素材や質の良さはもちろんですが、かけた時間も十分に価値なのだと、そんな大切なことを教わることができました。

 

nekinekiさん、ありがとうございました!

nekinekiさんのギャラリーページはこちら

これまでのクリーマワークショプレポートはこちら

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「今、私が会いたい人」好きを超えて敬愛を。動物の魅力を引き出す羊毛フェルト作家 higumaさん

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