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八重桜、染井吉野に山桜。種類で変わる「桜の花言葉」

春を代表する花、桜。古くからその美しい姿が愛でられてきた桜は、国内だけでもなんと600種を超える種類があるといわれています。
そしてなかには、特別な花言葉を持っている桜も。
実は桜には、桜を総称する花についた花言葉のほか、「染井吉野(ソメイヨシノ)や山桜(ヤマザクラ)、八重桜(ヤエザクラ)、枝垂れ桜(シダレザクラ)、河津桜(カワヅザクラ)など品種や種類ごとに異なる花言葉がついているんです。
桜の種類別の花言葉を知っておくと、お花見がもっと楽しめるようになるかもしれません。
この記事ではそんな、桜の種類・品種ごとに異なる桜の花言葉をご紹介します。それぞれの桜をモチーフにした作品も。
——この春あなたが満開に咲き誇る様子を眺めたい桜は、どの桜ですか?
目次
● 桜(サクラ)全般の花言葉
● 染井吉野(ソメイヨシノ)の花言葉
● 桜の原種、山桜(ヤマザクラ)の花言葉
● ふんわり華やか、八重桜(ヤエザクラ)の花言葉
● 柔らかい枝が特徴。枝垂桜(シダレザクラ)の花言葉
● 早咲きの桜。河津桜(カワヅザクラ)の花言葉
● 種類別の桜の花言葉を知って、お花見の季節をもっとたのしんで
桜(サクラ)全般の花言葉
桜(サクラ)全般の花言葉・・・「精神の美」「優美な女性」「純潔」
桜(サクラ)全般の花言葉は、「精神の美」「優美な女性」「純潔」が代表的です。
満開に咲き誇ったと同時に散り始めるはかなさが印象的な桜ですが、花言葉もその印象に違わず優しくはかない様子が連想されます。
江戸切子にも使用される江戸硝子に、満開の桜と舞い散る花びらを彫刻したcrafterior [クラフテリア]さんのグラス。
側面全体と底にも桜を彫刻しており、上から覗けばまるで桜に囲まれたかのような気持ちに。
ちなみに西洋では桜の花言葉に、「優れた教育」というものもあります。これはアメリカの初代大統領ジョージ・ワシントンがまだ幼いとき、お父さんが大切にしていた桜の木を折ってしまい正直にそれを告げたところ、逆に父親から正直に伝えたことを褒められた、という逸話が由来しているのだとか。
日本の入学シーズンの象徴でもある桜が、西洋でも「優れた教育」の花言葉で知られているのは、意外な共通点かもしれません。
桜の花びらが風に舞い、景色が桜色に染まった美しい瞬間をテキスタイルにぎゅっととじ込めた桜の花びら柄トートバッグ。柄はすべてクリエイターのOUKA(おうか)さんがオリジナルで描き上げています。
染井吉野(ソメイヨシノ)の花言葉
染井吉野(ソメイヨシノ)の花言葉・・・「清純」「高貴」「精神の美」「優美な女性」
本物の染井吉野の桜の花をレジンで閉じ込めたNaturalRichさんのピアス/イヤリング。自然の桜の花の立体感にこだわってつくられています。
本物の花の美しさをずっとたのしめる、夢のような作品。
染井吉野(ソメイヨシノ)の花言葉は、桜全般の花言葉に近い「精神の美」「優美な女性」のほか、「清純」「高貴」などがあります。
枝を広げ大ぶりな花を咲かせる姿は、まさに凛とした気高さを感じます。
2025年春に咲くソメイヨシノの花びらを封入して作る立体アート「桜花石(おうかせき)」。
クリエイターのニケルxpさん独自の製法で、色彩を保ちながらドライフラワー化した天然の染井吉野の花びらを封入しており、本来すぐに散ってしまう桜をいつまでも手元で愛でることができます。
江戸時代に観賞用の桜として生み出され、日本全国で広く花見の桜として愛されている染井吉野。
実は、国内の染井吉野はほとんどが接ぎ木などで増やされた木、つまり同じ遺伝子を持つクローンなんだそう!
気温などの条件が揃えば同じタイミングで一斉に開花するのもそのためで、だから「桜前線」という独特の言葉まで生まれたんですね。
桜の原種、山桜(ヤマザクラ)の花言葉
山桜(ヤマザクラ)の花言葉・・・「あなたに微笑む」「純潔」「高尚」「淡白」「美麗」
花と葉が同時に開く山桜をイメージしてつくられた、春らしい桜の帯留め。半輝石の花びらに、花芯のストーンが輝きます。
山桜(ヤマザクラ)の花言葉は、「あなたに微笑む」「純潔」「高尚」「淡白」「美麗」などがあります。
「あなたに微笑む」という花言葉は、山の木々が芽吹くのに先駆けて咲く上品な花を見ると、思わず笑みがこぼれてしまうところからついたといわれています。
山に咲く小さな花弁の桜をイメージした、8gatuさんの簪。桜の枝を挿すように、そっと髪を彩ります。
山桜は10種ほどある桜の野生種のひとつ。平安時代以降和歌に詠まれている「花」や「桜」は多くがこの山桜を指しているのだそうです。
満開の山桜をイメージしてつくられた陶器の小皿は、山桜らしい葉がアクセントになっています。
和菓子やケーキ皿として使ったり、飾り皿としても使うことができます。
ふんわり華やか、八重桜(ヤエザクラ)の花言葉
八重桜(ヤエザクラ)の花言葉・・・「理知」「しとやか」「豊かな教養」「善良な教育」「理知に富んだ教育」
片耳20枚の花びら1枚1枚に動きをつけ、八重桜ならではのふんわりとしたシルエットにこだわったゆめはな工房さんのピアス。
春の暖かな光に照らされて咲く、優しい色味を表現しています。
八重桜(ヤエザクラ)花言葉は、「理知」「しとやか」「豊かな教養」「善良な教育」「理知に富んだ教育」など。
幾重にも重なる花びらを、積み重ねた知識に見立てて生まれた花言葉だそうです。
八重桜の陽気でごきげんな、春のパワーに満ち溢れる咲き姿を形にした、Nassunさんの陶ブローチ。
小さなブローチのなかに、八重咲ならではのこんもりとしたボリュームを感じます。
実は「八重桜」は品種の名前ではなく、花が重なって咲く八重咲きの桜の総称。ふんわりと丸いフォルムに見えることから「牡丹桜」とも呼ばれます。
一般的な桜が5枚の花びらからできているのに対し、八重桜は6枚以上の花びらからなる桜を指すことが多いよう。
八重桜で有名な品種だと、「旭山桜(一才桜)」「関山(カンザン)」「一葉(イチヨウ)」など。ほかにも八重桜は多くの品種が存在します。
一重咲きの桜よりも少し遅く咲くことが多いので、4月ごろにお花見を楽しむなら八重桜がおすすめです。
アーティシャルフラワーの八重桜をあしらった、モリネコ工房オルタシアさんのリースです。優しいピンクのグラデーションに、春の訪れを感じます。
柔らかい枝が特徴。枝垂桜(シダレザクラ)の花言葉
枝垂桜(シダレザクラ)の花言葉・・・「優美」「ごまかし」「純潔」「精神の美」「淡泊」
お家にいながら花見をしているような気分になれる、枝垂れ桜が描かれたぐい呑み。
型などを使わず、すべて手作業で成形する宙吹きガラスでつくられ、色柄も吹いている最中に付けられているそう。流動感がある仕上がりで、まるで春風に吹かれる枝垂れ桜のよう。
枝が柔らかく、枝垂れて咲くのが最大の特徴である枝垂れ桜(シダレザクラ)の花言葉は、「優美」「ごまかし」「純潔」「精神の美」「淡泊」。
下に大きく流れるように咲くその姿は「優美」という花言葉そのもの。
一方で、桜の花が下を向いて咲くことから「ごまかし」という花言葉が存在しているのも興味深い品種です。
細く華奢な枝を、チェーンで。枝先の蕾を、クリスタルで。風で柔らかくなびく、しだれ桜を表現したFleurageさんのピアス/イヤリング。
枝が糸のように垂れ、花を咲かせるしだれ桜を本物の花のように丁寧に表現した作品で、遠くからも近くからも春を感じることができるアクセサリーです。
枝垂れ桜は、枝が長く垂れるその様子から「糸桜」「大糸桜」とも呼ばれます。
この枝垂れ桜も、実は枝が垂れている桜の総称。枝垂山桜(シダレヤマザクラ)、八重紅枝垂(ヤエベニシダレ)など、一口に枝垂れ桜といっても、さまざまな特徴を併せ持つ桜があります。
ぜひお花見の際は、枝垂れて咲く様子だけでなく、その花のかたちにも注目してみてくださいね。
早咲きの桜。河津桜(カワヅザクラ)の花言葉
河津桜(カワヅザクラ)の花言葉・・・「思いを託します」「淡白」「純潔」「優美な女性」「精神の美」
ガラスのおちょこに満開の河津桜をデザインし、南フランスの絵具でグラスペイント(ガラスに絵付け)を施したSeptember25ArtStudioさんの作品。
ひっくり返すと富士山のようなフォルム。縁起が良いデザインなので、結婚祝い、結婚式両親贈呈品などの贈りものにもぴったりです。
1月下旬から2月中旬の、まだ冬の間に開花を始め、およそ1ヶ月もの時間をかけゆっくりと満開になる河津桜。
河津桜(カワヅザクラ)の花言葉には、「純潔」「優美な女性」「精神の美」などほかの桜と共通のもの以外に、「思いを託します」「淡白」という花言葉があります。
ほかの桜が咲き出す前に散ってしまう姿から連想されたのでしょうか、少し切なさを感じる花言葉です。
河津桜をドライフラワーにしてエポキシ樹脂に閉じ込めたin the clearさんの作品。
美しく開いた桜の花を閉じ込めてあり、いつでも綺麗に咲いた桜を楽しむことができます。
種類別の桜の花言葉を知って、お花見の季節をもっとたのしんで
ひとくちに桜といっても、種類によって花の形や色、大きさ、花言葉もいろいろ。違いを知って眺めれば、お花見も一味違うものになりそうです。
小輪サイズの桜をほぼ実寸大のピアスに仕上げたオトギノウタさんのピアス。
花びら一枚一枚に微妙な曲線をつけて柔らかさ出し、細く繊細な花芯のおしべ・めしべも一本一本丁寧につくられています。