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繊細な金細工、フィリグリー細工とは?おすすめアクセサリー

繊細な金細工、フィリグリー細工とは?おすすめアクセサリー

いつの間にか、ニットやセーター、コートなど、暖かな服装が恋しくなる季節になってきましたね。みなさんは、秋冬にはどういったアクセサリーを身に着けたいですか? セーターやコートなど、しっかり防寒してくれる装いやシックな色合いの服装が増える秋冬は、存在感のあるアクセサリーでコーデに色どりを添えたいですね。

 

今回ご紹介するのは、存在感と華やかさが魅力のフィリグリー細工のアクセサリー。あまり聞きなじみがないかもしれませんが、金や銀を使った繊細な技法のアクセサリー、きっとご覧になったことがあるはず。

フィリグリー細工や歴史について、また、Creemaで見つかるおすすめのフィリグリーアクセサリーを厳選してご紹介します!

繊細な金細工、フィリグリー細工とは?

▲銅フィリグリーで緻密に作られたジュエリーボックス。

フィリグリーとは、金や銀を糸のように細くして(0.2mmほどのものも!)、繊細な手作業によって巻いたり編んだりし、溶接して模様をつくる金細工の技法の一つ。金属の透かし細工とも言われます。金の性質である可鍛性(かたんせい)、つまり耐久性に優れ、変形させられる性質を活かした加工方法ともいえます。

大変手間と技術の必要な技法のため、熟練の職人が持つ、手の感覚が重要なのだそう。

 

フィリグリーの特徴といえば、やはりその緻密な細工と、柔らかな曲線。シンプルな装いからドレッシーな装いまで幅広く取り入れることができ、月や植物・ハートなど、モチーフによって受ける印象も変わってきます。まるでレースのようにクラシカルで、古くは王宮文化の中で職人たちが腕を競い合うようにして制作に勤しんでいたそうです。

フィリグリー細工の歴史

▲フランスから取り寄せたフィリグリーのクラシカルなデザインを活かしたアクセサリー。

フィリグリーは古くは中国やインド、ギリシャなどでも多く用いられた、非常に歴史の深い技法です。もとは古代エジプトの時代に発明されたジュエリー技法で、古代エジプトの遺跡からもフィリグリーらしきアクセサリーが見つかっています。数百年、数千年もの期間を経て、トルコや北欧、東欧、スペイン、ポルトガル、東南アジア……と世界中に広まっていき、各地にフィリグリーの民芸品が残っています。

 

実は、日本でも16世紀前後、長崎県・平戸をとおしてオランダからフィリグリーが伝わったと言われており、「平戸細工」として定着をしました。その後平戸細工は銀山の豊富だった秋田県に広がり、現在は秋田県の伝統的工芸品として認定をされています。

 

ひとつの技法が時間をかけ世界中をめぐり、違った名前で愛されているのは、なんとも歴史を感じさせます。

産業革命以後、型抜きや大量生産の生産方法が主流となり、現在ではフィリグリー細工の職人はそう多くはないそうです。フィリグリーの持つ繊細な魅力や存在感を活かしたフィリグリー風のアクセサリーも、昨今では人気を集めています。

装いに存在感をプラス。フィリグリー細工のおすすめ作品

どこかアンティークな雰囲気を持つ、華やかなフィリグリー細工。上品だけれど存在感もあり、秋冬のシックな装いに特におすすめです!

Creemaで見つかるフィリグリーアクセサリーをご紹介します。(※職人の手作業によるフィリグリー細工だけではなく、フィリグリーの魅力を型抜き技術で表現したフィリグリー風のアクセサリーもご紹介しております)

透かしが繊細な銀線細工のレースのリング・ゴールド(ニッケルフリー)

オリジナルのフィリグリージュエリーを扱うプティマニスさん。店主がデザインを手掛け、インドネシアの職人たちと一緒に制作をしています。繊細な技術から生まれる美しい透かし・レース模様は、手元を華奢に見せてくれそうです。ゆったりとやわらかなラインを表現するのは難しく、職人ならではの技が活きています。

Necklace■木の葉のフィリグリー×スワロフスキー■14KGF ロングネックレス

花や植物、自然にまつわるアクセサリーを制作されるHumming Birdさんの、葉っぱモチーフのフィリグリーのロングネックレス。ワンポイントに付けられたクリスタルも魅力です。ナチュラルに身に付けられそうな作品です。

18k vermeil gold filigree round pendant ネックレス 16k 3 ミクロン

こちらはミニマルなフィリグリー細工風のモチーフをあしらったGilda et Miaさんのネックレス。ところどころにボールのついた華奢なチェーンでエレガントな印象に。オフィスやフォーマルな場でもさりげなく身に着けられるデザインです。

大人カーキとグレージュのボタニカルフラワーフィリグリーの大ぶりネジバネイヤリング(ピアス変更可)アースカラー

ShuMapleさんの、ボタニカル柄のフィリグリー風プレートが際立つピアス/イヤリング。なかなかないグレージュカラーで、肌馴染み良く、コーディネートに合わせやすいデザインとなっています。

フィリグリー◇Flower◇SV Pendant

メタル・ジュエリーアーティストのSae+Sumi Koruさんの、銀線による花のチャームのネックレス。インドネシアの職人による手工芸で作られたチャームです。繊細で品のあるデザインで、フォーマルな場や、贈り物としてもおすすめです。

サフィリーン(ヴィンテージ サフィレット)*フィリグリーフラワーリング

アクセサリー作家Asterisk*さんの、アール・ヌーヴォー調なフィリグリーの中央にサフィリーン(ヴィンテージの変色ガラス)が据えられたリング。存在感があり、長袖からのぞく手元を華やかに彩ってくれそうです。

フィリグリーアクセサリーでコーデにさりげない華やぎを。

ゴールドやシルバーなど、素材本来の輝きがきらりと際立つのもフィリグリーアクセサリーの魅力の一つ。シンプルなアクセサリーを身に着けたいけど、冬コーデのちょっとしたアクセントになるようなデザインも気になる……そんな方におすすめの、フィリグリーアクセサリーをご紹介しました。

新しいアクセサリーに挑戦してみたい!という方、ぜひこの冬、クラシカルなフィリグリーを取り入れてみてはいかがでしょうか?

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