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紅白で花言葉が異なる? 梅の花言葉と作品10選

寒さが一段と厳しくなるこの季節に、見ごろを迎える花があります。私たちに馴染み深い、梅。梅の花が咲くことを「ほころぶ」、散ることを「こぼれる」と独特の表現で表すことから分かるように、梅の花は日本人にとってとりわけ身近で、大切にされてきました。
季節の花を、その花言葉と共に紹介する連載。今日は、「梅」の花言葉をご紹介します。
梅の花言葉
梅の花言葉は、「上品」「高潔」「忍耐」「忠実」などです。
紅梅の花言葉

「あでやかさ」「優美」
白梅の花言葉

「気品」「澄んだ心」
「花」といえば梅だった
皆さんは、春の花と聞いて真っ先に思い浮かべるのは何でしょうか。中国から日本に梅が伝わった奈良時代は、まさに梅こそが「春の花」として愛されていました。
梅は「烏梅(むばい)」という漢方薬として日本に伝わりましたが、同時に花の美しさと香りも好まれ、貴族たちの住居に梅の木を植えることが流行ったようです。奈良時代に詠まれた和歌に出てくる「花」は、多くが梅を指していることが分かっていますが、これはその庭の梅の木がモチーフになっていると考えられています。
また、貴族たちが庭の梅の木を愛でたことが、現代では桜を愛でるお花見のルーツになっているという一説も。奈良時代は遣唐使を派遣し中国文化を積極的に取り入れていた時代。中国からやってきた梅の木が庭にあることは、一種のステータスだったのかもしれません。
また旧暦で正月を祝っていたこの時代、新年を迎える時期(今の暦で2月上旬ごろ)は梅の花の開花時期でもありました。まだ雪が積もる寒さの中で新年を祝うように咲く梅の花は、大変縁起が良いものとされました。今でもお正月を「新春」と呼び、お正月飾りやお年玉袋の柄などに梅の花があしらわれるのは、梅の季節にお正月を祝っていた名残なんだそうです。
紅梅・白梅は花の色で決まる……のではない?
梅の花は大きく「紅梅」と「白梅」に分けられます。花の色で区別されると思いがちですが、実は木の幹の断面の色が基準。
紅梅の枝の断面は、外側に行くほど色が濃くなる見事なピンクのグラデーションで、乾くと茶色に変わっていきます。材木にしたときの深い色とツヤが美しいのですが、梅の木の形状からあまり大きな木材が取れないため、小物などに利用されています。
白梅は主に実を食用に利用するために栽培されています。紅梅に比べると大ぶりで、苦味も少ないため、梅干しの材料とされてきました。花を愛でるだけでなく、材木や食用にと私たちの暮らしに深く根付いている植物なんですね。
アクセサリーやインテリア、食器も。梅の花モチーフの作品
冷酒を注ぐと梅の花が咲く、bakuzangamaさんのお猪口。梅の花は17度以下になると発色する特殊なインクで描かれ、冷たいお酒を注ぐと梅の木がぶわっと満開になるんです。その様子が見たくて、ついついお酒が進んでしまいそうな盃です。
赤い椿にピンクと白の梅の花をあしらった、アトリエfrostさんの刺繍のファブリックパネル。刺繍糸の立体的な質感と、綿入りのふっくらしたパネルが温かみのある雰囲気です。お正月をイメージして作られたそうですが、梅と椿の季節に長く飾って楽しめる作品です。
梅の花をかたどった、青森ヒバ木工 ARAJINさんの木の置き時計。青森ひばを無塗装で仕上げた、清涼な香りが漂います。枕元におけば、いい目覚めを迎えられそうです。
梅の花をイメージした色の刺繍糸を使い、かぎ針で編んだ小さなお花をつなげた三日月0414さんのブローチ。和のイメージが強い梅の花ですが、このブローチならニットやスカーフ、帽子につけて普段から楽しめそう。身に付けると梅の花がパッと目を惹きます。
Tsukiuni/ツキユニさんのワイヤーイヤリングは1本のワイヤーを捻じって作られたもの。優しく力を加えることで指にフィットさせることができます。紅梅にはピンクのガラスビーズ、白梅にはホワイトのガラスビーズがあしらわれ、どちらにも淡水パールを使われているので、華やかに手元を飾ってくれます。
紅白がおめでたい発送14日後★ちくわさんの「梅のブローチ」。梅の木に花とかわいい蕾が付いている和モダンな作りで、赤と白の色が選べます。一つで目を引く赤と、どんな装いにも合う白、どちらもほしくなってしまいますね。
iriserさんの工房がある街、小高の紅梅をモチーフにした、ガラスのピアス。小ぶりで透明な梅の花はどんなシーンにも優しくなじみます。
梅結びの水引を散りばめた、Nico~笑咲~ 水引アクセサリーさんのバレッタ。こちらは落ち着いた藤色が大人っぽい雰囲気です。お揃いでピアス(イヤリング)もありますよ。
梅の花の形から着想を得て作った、mymy shoe worksさんのジュエリートレイ。バネホックをつけると梅の花の5枚の花びらの形が浮かび上がります。バネホックを外すと平らになるので、かさばらず持ち運びも◎。旅行先で大切なアクセサリーが迷子にならないようにしてくれます。
梅の花をしき詰めた、鮮やかな金襴生地で仕立てたk-pouchさんの袱紗。縁起が良い梅の花の袱紗は、結婚式などお祝いのシーンに華やかさをそえてくれます。華美すぎず上品なので、どんな年代の方にも使っていただけそうです。
春に向かって咲く、梅の花の力強さを借りて。
寒さの中で、小さいながら美しい花を咲かせる梅は、私たちに前を向く力を与えてくれる気がします。そんな梅の花の力強さを借りたい時は、身につけられるアクセサリーや、お部屋に飾れるインテリアでそばに置いてみてはいかがでしょうか。ふと目に止まるたび、背筋をしゃきっと伸ばせそうです。