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帆布バッグ作家4名に聞く、帆布の魅力とこだわり

帆布バッグ作家4名に聞く、帆布の魅力とこだわり

こんにちは、クリーマ編集部の佐野です。

厚手で丈夫な布として知られているキャンバス生地。日本では、帆船の材料として使用されていたことから「帆布(はんぷ)」と呼ばれ、江戸時代から親しまれています。耐久性・通気性に優れていることから、今では鞄や靴などの素材に使われていてとても身近な素材で、生地の厚さや風合い、加工によってさまざな表情を見せてくれます。

 

今回はそんな表情豊かな帆布と、帆布をこよなく愛する作家さんたちにスポットを当て、出会いや魅力、制作をする中で大切にされている事などを語っていただきました。また、実際に作品に使用しているこだわりの帆布生地の特徴についても教えてもらいました。

今回お話をうかがったのは、こちらの4名の帆布バッグ作家です。

・ 実際に足を運んで探しぬいたこだわりの国産帆布 シェリエメ さん 

・ made in 浜松の帆布を使ったサコッシュ オリーブ さん 

・ 10年後も作られ、使われ続けるものづくり 63CANVAS さん 

・ 地元滋賀の富士金梅を使用した帆布鞄 nicca さん

実際に足を運んで探しぬいたこだわりの国産帆布 シェリエメさん

一人目は、落ち着いた色合いの中に、柔らかなシルエットで女性らしさを感じるバッグを制作されているシェリエメさんにお話をうかがいました。

制作をする上で、単純ではありますが、「楽しむこと」と「ブレないこと」を大事にしています。その為に、立ち上げ時から“ベーシック” “カジュアル” “女性らしさ” “デニムに合う” をテーマに「自分たちが欲しいと思えるモノ」をつくり続けています。
実際に新しいデザインを企画する度に、まず自分たちが一番にワクワクドキドキしているので、その空気感や温かみ含めて商品をお届けできたら嬉しいです。

一般的にも帆布は身近な生地ですし、シェリエメ(cherie aimer trip)を立ち上げる前から、大好きな素材でした。そこから「こういう帆布生地のバッグがあったらな」という思いを一つ一つ具現化しています。

シェリエメでは国産の帆布を使用していますが、職人さんが手間をかけて織り上げているので、肉厚で品の良さがあり、カジュアルになりすぎないところがポイントです。現地に足を運んだりと、生地選びには妥協せずこだわりました。

▲撚り合わせた糸からできている生地なので、頑丈で厚みが出る部分は縫製が一苦労ですが、素材、色、サイズ、仕立て、すべてにこだわって手作りしています。

ZUCC SHOULDER TOTE BAG(オールオリーブ)

最後に、帆布の魅力を教えていただきました。

手にとった時のなんとも言えない「風合い」や「ぬくもり」が魅力です。産地にもよりますが、国内の昔ながらの織機でつくられた帆布は、すごく手間がかかっているので温かみを感じることができます。
しっかりとお手入れをすることで長持ちもしますし、いろいろな表情を楽しむことができます。使い始めのパリっとした帆布から、使い込んでくたっとしてきた時のヴィンテージ感もたまらなく愛おしいです。

ご自身で足を運んでこだわり抜いた国産帆布。作る自分たちがまず楽しみ、納得できるものをお届けするからこそ、魅力がストレートに伝わってきます。一見シンプルな形のバッグも、随所にこだわりの縫製を取り入れたり、3WAY、2WAYと、その日のスタイルや用途に合わせて持ち方を変えて楽しむことができるのも嬉しいです。ぜひあなたにあったバッグを探してみてくださいね。

シェリエメさんのギャラリーはこちら!

made in 浜松の帆布を使ったサコッシュ オリーブさん

地元に長く伝わる「浜松帆布」を使用して、暮らしのエッセンスになるような作品を一つ一つ心を込めて手作りされているオリーブさん。浜松帆布との出会いや、魅力、作品に対する想いなどを語っていただきました。

地元、静岡県の 織物で名高い浜松で織った、made in 浜松の帆布を、主に使用して制作しています。(倉敷帆布も扱っています)
浜松帆布を知ったきっかけは、静岡県の工芸展でした。様々な物が並んでいるのを見て、織物の盛んな遠州なら帆布があるのでは?と帰ってから、ネットで調べて、出会うことが出来ました。初めはトートバッグを作るつもりで取り寄せてたので、11号にしては薄くて、帆布らしくないので拍子抜けしてしまったのを覚えています。ですが 、帆布には珍しい色味や、この柔らかさは、浜松帆布を作る工程によるものだと知って愛着が湧き、柔らかさ、軽さ、アンティークな色を活かしたサコッシュを作ろうと思い立ちました。

帆布は、素材そのものが 魅力的なので、デザインはシンプルに、カラーも悪目立ちせず、しっくりするような色を選んでいます。 ちょっとそこまでお出かけするのに、最小限の物を入れて、持ち歩いていただけたらいいなと思います。また、使うほどに優しい風合いが出る「帆布」と「本革」は相性がとても良いと思います。日本製牛本革のショルダーベルトをオプションで選択していただけます。

浜松帆布は良質な生地の産地として名高い「浜松」で、高度な技術を用いてヴィンテージ感を持たせた逸品です。また、天然繊維を使用し、古くから受け継がれる「バッチ染め」によってアンティークな面持ちを感じる色味が特徴です。一般的な帆布のイメージより柔らかく、同じ11号で比べると薄く感じるかもしれませんが、ミシンの針が入らないほど目が詰まり、粘りのある印象です。トラックの荷積みカバーにも使われているようで、強度は申し分ないです。一方で、手触りは、大変しなやかで、とても優しい風合いなのが特徴です。

最後に、帆布の魅力を教えていただきました。

名前に地名が用いられる帆布達。各々が、歴史と共に独自に進化して、現在の個性を生み出したのかと想うと、心躍ります。私はご当地の「浜松帆布」を主に取り扱っていますが、手ざわりや染め色は大変独創的です。さらに、使用するほどに良い風合いが出ますので、革と同じで「育てる」感覚で長く使っていただけるのが、帆布の魅力だと思います。

その土地で生まれ育ち、愛されてきたもの。その背景を知るとより愛着が湧きますね。オリーブさんご自身がご当地のものに愛着を持って制作されていることも、作品の魅力の一部だなと改めて感じました。ちょっとしたお出かけに重宝するサコッシュ。ぜひ浜松帆布の魅力を身近に感じていただければと思います。

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10年後も作られ、使われ続けるものづくり 63CANVASさん

長く使える丈夫な生地だからこそ、ベーシックな「普通のバッグ」を作りたいと考える63CANVASさん。シンプルだからこそ一つ一つの工程を妥協せず、ご自身の手で作りあげています。

「10年後も作られ、使われ続けるものづくり」というコンセプトで、ベーシック&シンプルで理想的なフォルムを目指して作成をしています。

例えば、10年後長く愛用したバッグを買い換えようと思ったとします。その時に63CANVASで同じものを購入することができる、そのような安心感を今現在も10年後もお届けしたいと思っています。デザイン、材料の調達、裁断、縫製、受注発送業務、すべてを私達の手で行っています。どの部分も大切な63CANVASの一部だからです。私達の作ったものを、お客様にお届けできるまで見届けたいという気持ちでいます。いつの時代にも変わらないロングライフで「スタンダード」なものづくりを続けていきたいと思っています。

63CANVASで使用している帆布は、すべて国内で織られ染色されたものです。 その中でも、製品によってハリがあったほうが合うとか、柔らかい風合いが良いなどの違いがあるので、帆布の中でも加工方法の違うものを数種類使用しています。

帆布との出会いは今から30年くらい前でしょうか。よく街で見かける、あるアウトドアブランドのトートバッグを手にしたのが出会いです。 その時のトートバッグは今でも現役です。生地は擦れ色も褪せていますがそれを上回るほどの時を経てきた風合いが好きなのです。そのような長く愛せる物を作りたいなぁと思ったのがバッグ作りを始めたきっかけでした。

▲約30年、変わらず愛用中のトートバッグ

最後に、帆布の魅力を教えていただきました。

時間を経てよい風合いになる経年変化を楽しめる素材であるというところが一番の魅力です。丈夫なのでデイリーに遠慮なくお使いいただける素材だと思います。厚さ、カラー、加工方法も豊富で、どんな雰囲気にもなるのも魅力のひとつです。

帆布リュックサック ベージュ

63CANVASさんのコンセプトを聞いて、本当にいいと思えるものを長く愛用すること自体が、ロングライフなものづくりになるのだと感じました。色褪せや傷すらも、使いこむほどに味が出て愛着がわき自分だけのバッグになりますね。ユニセックスなデザインが豊富な63CANVASさん。ぜひ、あなたの毎日の相棒になるバッグを探してみてください。

63CANVASさんのギャラリーはこちら!

地元滋賀の富士金梅を使用した帆布鞄 niccaさん

滋賀県高島市で織り上げられた「富士金梅®」という生地を使用した帆布鞄を制作しているniccaさん。出会いや、魅力、作品に対する想いなどを語っていただきました。

富士金梅®は、1948年より日本製純帆布にこだわり、伝統を守り安定した素材と品質を提供しています。清々しさとぬくもりを兼ね備えた重厚感のある味わい深い織物です。この帆布の特性を生かし、シンプルなデザインと使いやすさにこだわった作品を展開しています。また地元滋賀で織られる帆布を皆様に知って頂けるよう、対面販売時には富士金梅の特徴や良さをできる限りお伝えしています。

元々トートバッグが好きでいつからか自分の好みのサイズが作れないかと思い帆布を探してみることにしました。たまたま最初に手に取った帆布が富士金梅です。その時滋賀県高島産の生地だということも知りました。
niccaが扱うバッグの生地は富士金梅8号帆布。バイウォッシュ加工によりソフトな手触りで使うほどに味わいのでるヴィンテージの風合いに仕上がっているのが特徴です。

この帆布はとても丈夫で耐久性に優れています。トートバッグの表・内生地共に帆布を使い、より丈夫に仕上げています。シンプルで自分らしくあること。をコンセプトとし、日常に馴染む使いやすいトートをご覧頂ければと思います。

私も実はniccaさんのバッグを愛用中です。肌馴染みがよく、使い始めてすぐに風合いの良い生地感になりました。

▲ 中には富士金梅のタグが

お手入れは濡らした布などで拭き取るか柔らかいブラシで汚れを落として下さい。洗濯機のご使用は型崩れなどの原因となりますのでお控え下さい。使うほどに味わいのでる帆布の経年変化を楽しんで頂ければと思います。

優しい素朴な風合いがある富士金梅®。素材の特性を活かしながら、シンプルで使う人に寄り添うデザインが、バッグの雰囲気にぴったりだと感じました。どんな服装にも合わせやすい素敵なバッグが揃っています。ぜひお気に入りを見つけてみてください。

niccaさんのギャラリーはこちら!

素材の魅力を最大限に。シンプルだからこそ妥協できないものづくりへの熱い想い

今回は4名の作家さんに語っていただきました。

皆さんから伝わる帆布へのこだわり。そして愛情。この素材自体が本当に魅力的で、どの作家さんからも、丈夫さや風合いの良さなどの特徴を最大限に生かすことを意識されていると感じました。シンプルだからこそ、デザインやコンセプトが際立つバッグが出来上がります。化学繊維が発展し、都合がよくなることも増えましたが、その土地土地で変わらず丁寧に時間をかけて作り上げられた帆布たちをぜひ手にとっていただけたら嬉しいです。

時間と共に、あなただけのバッグを育ててみませんか?

 

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