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見惚れるような美しさ。ガラスペンの使い方と作品6選

2021.07.23
見惚れるような美しさ。ガラスペンの使い方と作品6選

じわじわと本格的な夏が近づいている今日。

年々その暑さは増しているようにも感じますが、そんな暑い日を和らげたい思いからか、私自身無意識のうちにガラスの作品に惹かれてしまいます。

ガラスの器、ピアス、オブジェなど……ひんやりとしたガラスの世界は眺めているだけでも体感温度を下げてくれるよう。

 

素材にガラスを使った作品は数多く存在していますが、近年注目が集まっているのが「ガラスペン」。CreemaのSNSでも投稿するたびに多くの”いいね”や反響の大きい作品のひとつなんです。

【目次】

1.ガラスペンとは

 ー魅力1 美しすぎるビジュアル

 ー魅力2 実用性も◎インク持ちの良さ

2.ガラスペンを使ってみよう!基本の使い方とお手入れ

 ー毛細管現象とは

 ーお手入れ方法

3.シンプル派から個性派まで。ガラスペン6選 

ガラスペンとは?

持ち手からペン先まで全てがガラスで作られた、まるで工芸品のような美しさを持つ「ガラスペン」。ペン先にインクをつけながら文字を書く「つけペン」の一種であり、実は発祥は日本!明治35(1902)年に風鈴職人の佐々木定次郎氏によって開発されました。

 

そんなガラスペンはCreemaでも出品されているんです。かく言う私もCreemaを通してその魅力に触れて、美しさの虜になってしまった一人。まずは、文房具でもありインテリアでもあるようなガラスペンの魅力についてご紹介します。

魅力1 美しすぎるビジュアル

やはりまず魅了されるのはその美しさではないでしょうか。ガラスが生み出す、模様や泡、そして透き通る色……。インクをつけて書く前に、手にとっては夢中で眺めてしまいそうな神秘的なビジュアルです。

 

実際Creemaでガラスペンを購入した方からは「その美しさに思わず一目惚れしてしまいました」そんなレビューも見かけるほど、虜になってしまう方も多いよう。

 

使用していない時はそのまま飾っているだけでも絵になるので、箱にしまうことなくそのままインテリアとして楽しむことができるのもガラスペンの魅力の一つ。まさに、アート作品のように楽しむことができるのです。

魅力2 実用性も◎インク持ちの良さ

見た目の美しさのみならず、使い勝手の良さも魅力のひとつです。書き味の滑らかさとインク持ちの良さはガラスペンならではのいいところ。

なんと一度インクにつければハガキ1枚分の文字を書き上げられるという驚きのインク持ちの良さなんです。スラスラと心地よく書き続けられそうですね。

 

そんな使い勝手の良さと美しい見た目の魅力を併せ持つガラスペンは、日本で誕生したのちに、瞬く間に世界中に広がっていったそうです。

ガラスペンを使ってみよう!基本の使い方とお手入れ

そんな魅力が詰まったガラスペン。興味はあるけれど、どうやって使うんだろう?何を準備すればいいのだろう……?と、なんとなくハードルの高さを感じてしまう人も少なくないのでは。

 

ここからは、実はとても簡単!なガラスペンの使い方について写真とともにご紹介します。

ぜひ、夏のおうち時間に、ガラスペンのある暮らしを始めてみてはいかがでしょうか。

用意するもの

・ガラスペン

・お好みのインク

・水の入る容器(空き瓶などでも代用可)※筆先が浸かる程度の大きさのものでOK

・ティッシュ

・ペンレスト

今回は、ガラスクリエイターのちょっぴり生活を華やかにするガラス屋さんのガラスペン「小ぶりで持ちやすい 手作りミニガラスペン opal」を使用させていただきました。

使い方

1, まずはペン先にインクを含ませます。

 インクのボトルに対して垂直に、まっすぐペンを降ろします。インクの底にガラスペンが当たらないように、そっとつけましょう。  

ペン先に付きすぎてしまったインクを調節するために、ボトルの淵で擦ったりするのはNG。ペン先の破損に繋がる恐れもあります。書道の筆や絵筆のような感覚で、ついやりがちな行為なので気をつけてくださいね。

 

インクを含みすぎたかな……と思っても大丈夫。毛細管現象によって、スルスルと筆先にインクが吸い込まれていくので、ポタポタと垂れることはありません。

〜毛細管現象とは?〜

▲溝に入り込むようにインクが吸い上げられていくので、溢れることはありません。

この現象のポイントとなるガラスペンの構造は、この溝!

この細い溝にインクが吸い上げられていく現象のことを「毛細管現象」と言います。

ガラスペンはこの溝が長いので、長く書き続けられるインク持ちの良さにも繋がるんです。吸い上げられたインクは滴り落ちませんが、紙の上にペン先を置くとインクが紙に吸い取られ、文字が書けるという仕組みになっています。

2, ペンは寝かせ気味で持ち、力を入れずにサラサラと書きます。

書いていくうちにインクが無くなってきたら、ペン先を回しながら書くとインクが出てきます。

それでも足りなくなったらインクのボトルに、ちゃぽんと筆先を沈めてまた書き始めましょう。サラサラ〜と心地よく滑らかな書き味が楽しめるはずです。

3, 一時的な休息は、ペンレストで。

書いている途中で、行き詰まったり、席を外す時はそっとペンレストに置きましょう。繊細なガラスペンだからこそ、用意しておくといいでしょう。

▲インク入れとペンレストが一体化した、ユニークなゲソ足のインク入れも。
そのまま机に置いていたら転がってしまってペンが破損してしまった……ということも防げます。

4, 書き終わったら、お手入れも。

お手入れもとっても簡単。ペン先をインクのボトルにつけるように、水に沈めるだけです。

スルスルとインクが流れていく様子にも見とれてしまいそうですね。インクが流れおちたら、ティッシュや柔らかい布でそっと拭いましょう。

シンプル派から個性派まで。Creemaで出会えるガラスペン6選

ここからはCreemaで販売されているガラスペンを6作品ご紹介します。シンプルで上品なものから、ユニークさも兼ね備えた個性が光るものまで。お好みの一本と出会えますように。

小ぶりで持ちやすい 手作りミニガラスペン opal(ペン先捻りバージョン)

先ほど使用したこちらのガラスペンは、ガラスクリエイターちょっぴり生活を華やかにするガラス屋さんの作品。全長13cm程度でガラスペンの中では小ぶりなので、持ちやすさも抜群です。

 

ペン先には小さなオパールが閉じ込められ、神秘的な輝きを放っています。オパールは「純真無垢」「希望」「歓喜」などの石言葉をもつ天然石で、創造性を高めたり、隠れた才能を引き出してくれるという意味も。

 

このガラスペンで文字を書けば、新たなアイデアがひらめいたり、クリエイティビティが溢れ出てくるかもしれません……!

【ご好評に付き再販9】a_beeの気まぐれ金魚鉢のガラスペン(化粧箱付き)

金魚やクラゲなど涼しげな生き物たちのガラスペンを多く手がけるa_beeさんの作品をご紹介します。

 

ペン先の球体はまるで金魚鉢。その中には小さな金魚が気持ち良さそうに泳いでいるようですね。金魚鉢をイメージして作られたこのガラスペンは、インクをつけて文字を書く前に、まずその美しさをじーっと眺めてしまいそうです。

ペン先だけでなく、ペン尻にも金魚が1匹。書いている途中にも思わずペンに見とれ、手が止まってしまうかもしれませんね。

フジムスメウミウシのガラスペン(ペンスタンド付き)

ガラス作家、小島実【ミノル硝子工房】さんのガラスペン。ペンの上に乗っかっているのは……ウミウシ!海の宝石とも呼ばれる水生生物です。

 

そのカラフルで不思議な模様をまとった姿が、ガラスの透明感や鮮やかな彩りとマッチしていますね。木製のペンスタンド付きなので、そのまま観賞用としても楽しめますよ。

 

オーダーも受け付けされているので、自分の好きな動物や贈る相手の好きな動物のガラスペンをオーダーすることも。自分好みのガラスペンを作ってみてはいかがでしょうか。

Color 硬質ガラスペン ラベンダー

ガラス作家kashoさんのガラスペンは、シンプルなフォルムが特徴。持ち手のくぼみが手になじみ、軸が短く軽いのでとっても持ちやすいんだそう。ペン先も太字、中字、細字、極細の4種類から選ぶことができ、書き味にこだわる方におすすめのガラスペンです。

「Pinot mini・ターコイズウィンド」Viriditas手作りキャップ付きガラスペン

鮮やかなターコイズブルーが美しいガラスペンを手がけるのは、長崎県の外海で制作活動をされている万年筆作家Viriditasさんです。

美しく綺麗なガラスペンですが、取り扱いに気をつけないとすぐ割れてしまうのでは……?と不安を感じる人も多いのではないでしょうか。こちらのガラスペンは、ペン先のみガラスが使用されており、本体は樹脂製。ガラスのペン先を保護するキャップもついています。これなら持ち運ぶ時でも安心です。

水中花のガラスペン~アクアブルー~*ガラスペン置き付き*ハーバリウム*お中元・贈り物などにも

ブルーのお花たちが美しい、おしゃれなガラスペン。作り手は、「お花の持つほっこりとした素朴な魅力を届けたい」という想いで、ブリザーブドフラワーなどのインテリアはもちろん、ボールペンやヘッドドレスまで、様々なシーンに寄り添う作品を手がけられているatelier de *koreさん。

 

透き通るガラスの中に愛らしいハーバリウムのお花があしらわれ、お花が好きな方へのプレゼントにも喜んでもらえそうですね。

書いて、飾って、楽しんで。ガラスペンのある暮らしを始めよう

スマホやパソコンが当たり前のコミュニケーションツールになった現代。

そんな今だからこそ、ペンを手に取り、紙に文字を綴るという行為もなんだか新鮮に感じられるかもしれません。

 

遠く離れて暮らす友人、家族は元気かな……そんな思いを馳せながら夏のお便りを書いてみるのも素敵な夏の過ごし方ではないでしょうか。

文字に想いが乗っかって、きっと特別な時間が過ごせるはずです。

7月23日は「ふみの日」

ちなみに、7月23日は「ふみの日」。1979年に当時の郵政省が制定した記念日です。

「ふ(2)み(3)」の語呂合わせと、旧暦で7月は「文月(ふみづき)」であることから、7月23日はに制定されたそう。

「手紙の楽しさ、手紙を受け取るうれしさを通じて文字文化を継承する一助となるように」と言う思いを込めて制定されています。

この記念日に併せて動画も公開しています。

インクがペンを伝って吸い上げられる様子や、サラサラとした書き心地の良さなど……きっとあなたもガラスペンでお手紙を描きたくなるかもしれませんよ。

 

皆さんもぜひ、”ガラスペンのある暮らし”を始めてみませんか?

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