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4人のスタッフが挑戦!自分だけのクリスマスソックスの作り方

2021.12.09
4人のスタッフが挑戦!自分だけのクリスマスソックスの作り方

クリスマスイブの夜、寝る前に靴下を吊るしておけば、翌朝その中にプレゼントが入っている……子どもの頃、そんなエピソードに憧れた人もいらっしゃるのではないでしょうか。私もその一人で、プレゼントが枕元に置かれるのではなく、「靴下に入っている」ことが、なんとも夢があるなぁと今でも思います。そんな、クリスマスにプレゼントを入れるための靴下「クリスマスソックス」は、クリスマスを盛大に祝う欧米ではツリーやリースと並び、クリスマスには欠かせないアイテムなんです。

 

今日は、クリスマスソックスとはどんなものなのか、歴史や楽しみ方、簡単な作り方にも触れ、その魅力をご紹介します。Creemaのスタッフ4名に集まってもらい、実際にクリスマスソックスを作ってみた様子もお送りします。最後には、クリスマスソックスの作り方の動画も。今年のクリスマスには、手作りのクリスマスソックスを取り入れてみませんか?

クリスマスソックスとは?

クリスマスソックスとは、クリスマスに飾る、靴下の形をした袋のこと。布で作るものや、本物の靴下のように毛糸を編んで作るものなどがあります。

ハーダンガー刺繍のクリスマスソックス 2021 B

クリスマスを盛大に祝う欧米では、サンタクロースにプレゼントを入れてもらうための靴下は「クリスマスストッキング」と呼んでいます。(英語ではストッキングは「丈が長い靴下」というニュアンスなんです。)クリスマスイブの夜にクリスマスストッキングを暖炉に吊るしておくと、翌朝その中にはお菓子や小さなおもちゃがぎっしり。それを見た子どもたちは「今年もサンタさんが来てくれた!」と大喜びします。クリスマスストッキングは家族全員がひとつずつ持つ習慣があり、自分のものがどれか分かるよう、柄やイニシャルの刺繍、チャームなどで区別するんだとか。子どもが生まれたら、その子のためのクリスマスストッキングをお母さんやおばあちゃんが手作りすることも多いんだそうです。

 

日本ではストッキングというと薄手で両脚が繋がっているタイプのものがイメージされるためか、「クリスマスソックス」や「クリスマス靴下」と呼ばれています。ツリーのように大きなものではないので、壁などに気軽に飾れてクリスマス感を楽しめるインテリアとして人気があります。

 

ちなみにクリスマスソックスに似ているもので、この時期になるとお店に並ぶ、ブーツの形をした入れ物に初めからお菓子が入っている、あれ。日本で独自に生み出されたものなんだそうで、「クリスマスブーツ」「サンタブーツ」などと呼ばれています。

なぜ靴下にプレゼント?クリスマスソックスの由来

ではなぜ、靴下にプレゼントを入れるようになったのでしょうか?これは、サンタクロースのモデルと言われている、聖ニコラウスの伝説が由来となっています。

とある裕福な家庭に生まれたニコラウス。幼い頃に両親を亡くし、キリスト教の司祭をしていた叔父に育てられます。大人になったニコラウスは叔父が亡くなると、その跡を継いで自分も司祭を務めることになりました。ニコラウスは両親の残した財産で、貧しい人や子どもたちに施しをするようになります。

さて、ニコラウスの近所に、ある男が住んでいました。妻を早くに亡くし、3人の娘を男手ひとつで育てていましたが、生活に追われ貧しさのあまり、長女が身売りをして姉妹たちを助けようとします。話を聞きつけたニコラウスは一家を助けるため、ある夜人々が寝静まった頃に、男の家の窓から金貨を投げ込みます。金貨は暖炉に干してあった靴下に入り、翌朝それを見つけた男は神の助けだと大喜びで、そのお金で一番上の娘を結婚させてやることができました。

数日後、男は再び、家に金貨が落ちていることに気付きます。男はこれで2番目の娘を結婚させますが、同時に誰かが金貨を投げ入れてくれているに違いない、と考えます。

そのまた数日後、投げ込まれた金貨の音で目覚めた男は、一連の施しがニコラウスによるものであったと知り、ニコラウスの前にひれ伏して感謝を伝えました。

この伝説で1回目の施しの際に金貨が靴下に入ったことが、クリスマスソックスにプレゼントを入れる由来になったと考えられています。また、控えめな性格のニコラウスは、貧しい人々への施しを身分を明かさず夜中に行っていたと伝えられており、これがモデルになって夜にプレゼントを届けるサンタクロースの姿が生まれました。

 

実際にはニコラウスが施しをしていたのはクリスマスではなく、12月5日から6日にかけての夜だったとされています。現在でも12月6日は「聖ニコラウスの日」として、クリスマスとは別にお祝いをしている国もあります。

クリスマスソックスの作り方

欧米では一人にひとつ用意する、クリスマスソックス。手作りで作る家庭も多いそうです。プレゼントを入れて家族を喜ばせるのはもちろん、インテリアとして飾るだけでもクリスマスムードが高まるクリスマスソックスを、今年は自分の手で作ってみませんか?切りっぱなしOKのフェルトを使えば、意外と簡単にできますよ。

(材料)
フェルト(好きな色柄の布でもOK)作りたいソックスの大きさが取れるもの×2枚
リボン、ポンポン、刺繍糸など装飾に使うもの
縫い糸


(道具)
裁ちばさみ
縫針
布用ボンドがあると便利です。

【作り方】

1. フェルトを靴下の形に切ります。型紙を用意してもいいですし、フェルトに布用のペンなどで直接、フリーハンドで靴下の形を描いてもOK。プレゼントを入れるために作る場合は、その物が入るよう大きめに作ります。同じ形で2枚切り抜きます。

 

2. それぞれのフェルトの表面に装飾をします。ビーズやリボン、ワッペン、ボタンなどを縫い付けるだけでも可愛く仕上がりますよ。

3. 装飾したフェルトを2枚重ね、口の部分を残して周りを縫い合わせます。かかとの部分に吊るすためのループを縫いつけたら完成!

家にあるものでできる、型紙の作り方

クリスマスソックスはシンプルな靴下の形なので、フリーハンドで靴下の形を描くだけで大丈夫。でもなんだかうまく描けない……という方に、お家にあるものでできる型紙の作り方をスタッフが教えてくれました。

段ボールや厚紙に、ガムテープなど丸い形のものをなぞって円を二つ並べて描き、爪先になる部分の上にもう一つ描きます。円の弧の一部を爪先やかかと、足首の部分にして線で繋ぎ、筒を直線で伸ばせば靴下の形に。爪先の半円カーブがきれいに作れますよ。

クリスマスソックス装飾のヒント。4名のスタッフがクリスマスソックスを作ってみました

クリスマスソックスを作りたいけど、どんなデザインがいいかな?と悩む方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回は4名のスタッフに集まってもらい、思い思いのクリスマスソックスを作ってみました。「形が一緒だし、似たものになるかな?」と思いきや、4人それぞれの個性が溢れ出る、見事に違ったテイストに。クリスマスソックス作りのヒントにしてみてくださいね。

ホストマザーとのあたたかい思い出。紹把(しょうは)を使った、和のクリスマスソックス

今年クリーマに加わってくれた竹中は、学生時代に留学先のホストマザーが作ってくれた、思い出のクリスマスソックスをオマージュ。その年のクリスマスの日はアメリカに来て4ヶ月が経つ頃で、ホストマザーは「そろそろホームシックなんじゃない?」と和柄の布で作ったクリスマスソックスをプレゼントしてくれたんだそう。自分の子どもにするのと同じように、留学に来た外国の子どもにも作ってくれたあたたかい心が忘れられないそうです。

材料はすべて、Creemaで購入したハンドメイド素材。着物の帯などに使われる紹把(しょうは)という生地でソックスを作り、ツイードリボン、シルクリボン、フランスのヴィンテージボタンでおめかし。ふんわり優しげな色合いの、多国籍なクリスマスソックスが出来上がりました。

イベント好きな娘のために。クリスマスムード満点のクリスマスソックス

2人の娘のママ、平床は、子どもが喜ぶクリスマスらしいソックスを作ります。今年小学校に入学した長女は、保育園では楽しんでいた季節のイベントが小学校では全く行われないことを寂しがっているそうで、せめて家ではイベントを楽しんで欲しい!という親心を詰め込んだ楽しげなデザインに。

赤、緑、白のフェルトをベースに、毛糸や刺繍、フェルトでクリスマスツリー、雪だるま、リースとクリスマスらしいモチーフを盛り込みました。実は、リース模様のクリスマスソックスは最初はシンプルな水玉模様にするつもりだったそうですが、「あんまり可愛くないな……」と急遽開けた穴を刺繍糸でかがってリース風に。作りながらどんどんデザインが変わっていくのも、楽しみ方の一つですね。

去年のクリスマスに購入していたnunocoto [ヌノコト]さんのオーナメントも登場。出来上がったクリスマスソックスと一緒に繋いで、ガーランドに仕上げました。

【使用した素材】

nunocoto [ヌノコト]さんのクリスマスオーナメントキット:さこももみ

他、刺繍糸、ポンポン、綿、毛糸など。

パッチワークに初挑戦。クリスマスソックスでガーランドに

MDチームでメルマガや特集の制作を担当している根津は、趣味でフランス刺繍に挑戦するなどものづくりも好き。今回は、家にたくさんある端切れを使い、パッチワークに初めて挑戦してみました。全体の雰囲気を見ながら生地の配置を考えるのが楽しく、家に眠っていた端切れを作品に生まれ変わらせることができ大満足。でも、小さな生地をつなぎ合わせるのは大変だったそうで、「もうしばらくパッチワークはいいかな……」とこぼしていました。

作ったクリスマスソックスには、大好きな作家さんの作品を飾ってコラボレーションしてみました。kumakoroさんの柴犬のマスコットは、赤ずきんちゃんがモチーフですが色合いがクリスマスらしい雰囲気。雪の中でランタンを手にたたずむ、そんなストーリーがあるTokoro masayasu workさんのブローチも、冬らしさを添えてくれています。

青いクリスマスソックスに入れたサンタさんは、手芸店を営む根津の祖母が作ったもの。仕事でクリスマスソックスを作る、なんてことは一言も伝えていなかったのに、野菜が送られてきた段ボールに一緒に入っていたんだそう。素敵なセレンディピティに、話を聞いていたスタッフたちも笑顔になっていました。

一目惚れした海外の素材を使って。シックなカラーのクリスマスソックス

デザイナーの吉見は、一目惚れして買っていた海外のリボンとテープを生かしたデザインを……と考え、ベースのフェルトは素材を引き立たせるグレーに。靴下の形は「イラレ(イラストレーターというデザイン業務に使うソフトウェア)で描いてみました」という力の入れよう。小さめで丸みのある形が可愛らしいです。

小さなパーツは接着剤で仮止めしながら、糸でひとつずつ丁寧に縫い付けていきます。きれいなパープルのテープに黒と白のリボンを散らした大人可愛い雰囲気に。

裏面にはクリスマスらしいチェックの布で星を作り、初めて挑戦したというブランケットステッチでアップリケを施しました。表と裏で違った雰囲気を楽しめるクリスマスソックスになりました。

こちらのクリスマスソックス作りの様子は、動画でもご紹介しています。ぜひご覧ください!

作って、飾って。自分だけのクリスマスソックスで、クリスマスがもっと楽しみに

お部屋に飾ればよりクリスマスムードを味わえる、クリスマスソックス。今年は自分専用のクリスマスソックスを、自分の手で作ってみてはいかがでしょうか?ゆっくり時間をかけながら手を動かしていると、クリスマスがより待ち遠しくなりそうです。完成したクリスマスソックスには、ぜひ小さなプレゼントやお菓子を入れて楽しんでみてくださいね。

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