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「移住したいけれど、実際どうなの?」地元クリエイターが本音で語る、青森でものづくりをする魅力とは

2023.09.11
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「移住したいけれど、実際どうなの?」地元クリエイターが本音で語る、青森でものづくりをする魅力とは

美しい自然に、りんごやホタテをはじめとした豊かな食で知られる北のまち・青森。「こぎん刺し」「津軽びいどろ」など、古くから伝統工芸やものづくりが盛んに行なわれ、ハンドメイドやクラフト系のイベントも数多く開催されています。

 

そんな青森では、今年も移住を検討するCreemaクリエイターさんに向けた「クリエイターワーケーション体験 in 青森」を開催中! 今年で早くも3年目になります。

「クリエイターワーケーション体験 in 青森」とは?

 

Creemaでは2017年から、制作に没頭できるより良い環境を求めて移住や二拠点生活を考えるクリエイターさんと、移住者を受け入れることで街の活性化を目指す地域を結ぶお手伝いに取り組んでいます。

 

今回ご紹介する青森市では、一昨年からCreemaのクリエイターさん向けにアレンジした「クリエイターワーケーション体験 in 青森」を開催。ものづくりに深い関わりがあるスポットや、滞在しながら創作活動ができる施設などを巡る3泊4日の体験ツアーで、毎回定員を超えるたくさんの応募をいただいています。

 

3年目となる今年は、夏(7月)・秋(9月)・冬(12月)の3回に分けて開催。ツアー中、2日間のマルシェ出店体験を通して、地元のクリエイターとの交流も楽しめます。

今回取材で同行した夏の回(7月)には、6組のクリエイターさんが参加。専業の方もいれば、会社員をしながら副業としてものづくりをしている方もいて、作品のテイストもばらばら。どなたも「ゆくゆくは地方に移住したい」「青森についてもっと知りたい」という思いで、このツアーに参加していました。

 

この記事では3日目の夜に行なわれた、地元のクリエイターによる座談会の様子をレポート。青森でのものづくりや暮らしの魅力に迫ります。

地元クリエイターが語る、青森でのものづくりのリアル

現地で活躍するクリエイターの方々のリアルなお話を通して、体験ツアー参加者の皆さんに青森でものづくりをすることをより身近に感じてほしい、という思いから企画されたこの座談会。

 

2日間の「あさむしマルシェ」出店体験を終えた3日目の夜、宿泊先の青森公立大学国際交流ハウスにて、手作りした青森名物の棒パンやりんごジュースを楽しみながら、ゆるやかにスタートしました。

▼ゲスト

宮腰菜津子さん(移住クリエイター・青森市出身)

小島祥子さん(移住クリエイター)

 

▼ファシリテーター

伊藤寛子さん(青森市役所職員ワーケーション担当・青森市出身)

磯野咲さん(青森市地域おこし協力隊員・青森県中泊町出身)

▲左:宮腰さん 右:小島さん

ラーメンとビールが大好きな青森市役所職員・伊藤さんの進行で、まずは登壇者の自己紹介から。ゲストは、現在青森を拠点に活動するクリエイターの宮腰菜津子さんと小島祥子さんです。

宮腰さんは青森市出身。東京の服飾関係の専門学校に進学し、舞台衣装の制作や個人の制作活動を経てUターン。「合同会社てんとうむし」を設立し、青森の伝統工芸である「こぎん刺し」の模様を用いたランプシェード や、着物をアップサイクルしたつまみ細工のアクセサリー、オブジェなどを制作しています。

一方の小島さんは、福島県生まれ。大学進学で上京し、大学院在学中に休学をして岩手県のNPO団体で勤務。卒業後は山口県の中小企業のものづくりを支援する公設試験研究機関で、伝統工芸の職人さんとともに新商品の開発に携わったのち、結婚を機に青森県へ移住。現在は、金箔とパールを用いたハンドメイドアクセサリーを制作・販売しています。

青森でものづくり。材料の仕入れや販路には意外と困らない?

最初のテーマは「制作」について。地方でものづくりをする上で、材料や資材の調達のしやすさは大事なポイントです。青森市内で制作するおふたりは、どのようにして入手しているのでしょうか。

▲宮腰菜津子さん

「個人的に青森に思い入れが強いので、可能な限り県内で調達しています。特に藍染や草木染などは、個人でやっていらっしゃるところの方が低価格で質がいいことが多いので、イベント出店などの際に情報収集して仕入れ先を見つけています。アクセサリーの金具などに関しては、私が重度の金属アレルギーなので、東京に出張に行ったタイミングで実物を見て購入するようにしていますね。しばらく身につけてみて肌が荒れなければ、ネットの卸サイトで追加で仕入れています」(宮腰さん)

▲小島祥子さん

「以前は東京に行ってまとめて買うこともありましたが、コロナ禍でなかなか行けない期間があったので、今はほとんどネットで仕入れていますね。メインの材料になるパール(淡水真珠)は、海外のサイトを頼って中国から仕入れ、金箔は石川県の金沢市でほとんど作っているので、金沢のメーカーの直販サイトから取り寄せています。実物を見れないぶん、届いてみて違ったなと思うこともありますが、それも仕方ないかなと(笑)。トライ&エラーの精神で、いろいろ試しています」(小島さん)

 

タイミングがあれば実際に足を運んで調達するものの、今はインターネットを介して安価で質のいいものが手に入るため、青森にいても材料や資材の調達にはそこまで困らないのだそう。

 

続いて、テーマは「販売」に移ります。Creema以外にも、さまざまな方法で販売を行なっているお二人。「イベントやマルシェは、規模の大きい首都圏の方が有利なのでは?」と思いきや、必ずしもそうではないと宮腰さんは言います。

 

「わたし自身もイベントに出始めた頃は、規模が小さいイベントだと大して売上は見込めないんだろうなと思っていたんです。でも、時期とお客さんの層と価格帯が合っていれば、どれだけ小さなイベントでもきちんと売上げが出るんですよね。地方で何度もイベントに出店していると、一度顔見知りになったお客さんは、別のイベントにも毎回会いにきてくれたり、好みが合いそうなお友達を連れてきてくれたりするんです。買わなかったとしても、売り場が賑わっていたら別のお客さんが見に来てくれる。特に青森はハンドメイドのイベントやマルシェの数が多いですし、小規模で出店者数が少ないぶん、自分のやってることが唯一無二になりやすいので、ファンを作りやすいと思います」(宮腰さん)

イベントを通じて、雑貨屋や商業施設の店舗などから声が掛かり、販売委託先として販路が広がったケースもあるのだそう。

 

さまざまなイベントに出店して場数を踏むことで、客層や雰囲気によってどんなディスプレイが最適なのか、判断するための勘が育ってきたという宮腰さん。同じイベントの出店者に声を掛け、積極的にアドバイスをもらうなどして、より良い売り場づくりに尽力しているのだそう。参加者の方々からも時折、イベント出店時の見せ方やおすすめの什器についての質問や共感の声が上がっていました。

 

反対に、イベントが開催される土日祝日は家族と過ごす時間を大切にするため、ハンドメイドのECサイトでの販売をメインにしているという小島さん。「販売にあたって気をつけていることは?」の質問には、「とにかく写真はなるべく正確に、親切なものになるように気を付けています。美しいことも大切ですが、盛りすぎないように意識していますね」との答えが。場所を問わずに出店できるECサイトの販売に絞りつつも、着実にファンを増やしています。

自然や食の魅力は大前提。注目はハンドメイドイベントの多さ

その後、座談会は「青森での暮らし」についての話題に。それぞれの移住のきっかけや、青森の好きなところについて伺いました。

 

「結婚を機に移住しましたが、もともと福島の田舎の地域で生まれたので、全く抵抗はありませんでした。海と山を日帰りで楽しめるのも魅力だなと感じて、『知らないまちだけどきっと楽しいだろうな』くらいの気持ちでしたね」(小島さん)

いざ青森で暮らしてみると、雪の多さに驚いたという小島さん。車社会のため、やはり雪かきは必須だそう。また、知人がいないなかでの移住は最初は心細かったものの、子どもの遊び場での出会いを通じて、少しずつママ友ができはじめたと言います。さらに、青森に移住したことで趣味の面でも嬉しい影響が。

 

「青森では『錦石』という磨き抜かれた美しい天然石が伝統工芸品になっていて、石拾いマニアの間では、青森は石拾いの聖地と呼ばれているんです。わたし自身、海に落ちている石を拾うのが趣味なので、それだけでも青森に移住してきて良かったなと思っています(笑)」(小島さん)

 

一方で、地元にUターンする形で東京から移住した宮腰さん。もともと青森にはいつか戻ろうと考えていたのだそう。

 

「私は、高校生の頃からどんどん廃れてシャッター街になっていく青森のまちをどうにかしたくて、東京で何かを持って帰ろうと決めて上京したんです。その後、しばらくは東京で揉まれながら働いていましたが、電車にも乗れないくらい疲れ果ててしまって。そんななか、フランスの大規模なイベントへの出展に誘われて迷っていたときに、地元の方から起業相談ができる『AOMORI STARTUP CENTER』を紹介してもらって、思い切って仕事を辞めて青森に帰ってきました」(宮腰さん)

 

「美しい自然があるのはもちろん、空気や水がきれいで野菜が安いのが魅力」とあげつつ、クリエイター視点で見ても青森は魅力的だと言います。

▲ファシリテーターの伊藤さん(左)、宮腰さん(右)

「青森は本当にイベントが多くて、毎月何かしら開催しています。東京でイベントに出るには、抽選や選考があって競争率も高いですし、受かっても出店するまで手続きが多くてサイクルが長い印象でしたが、青森では頻度も多くて常に出店者を探しているので、一度出店すれば他のイベントにも誘ってもらえるんですよね。そうやって出店を続けていたら、作家仲間もかなり増えました。『自分の手仕事で生活している人がこんなにいるんだ』という成功体験を身近で感じられますし、相談できる相手がいるというのは心強いですよね。一度友達になってしまえば、困ったときに何でも教えてくれるので(笑)。人が優しいというのも、すごく良いところだなと思います」(宮腰さん)

 

宮腰さん自身、Uターン当初は仕入れ先や販路の目途が立っていなくて困ったようで、移住前に地元の人と繋がりをつくって情報収集したり、イベントへの出店を経験したりしておくのがおすすめだそう。青森への移住を検討しているクリエイターの方は、イベント経験豊富な宮腰さんを頼るのも良いかもしれません。(ご本人は大歓迎とのこと!)

 

最後は、参加クリエイターの皆さんからの質問タイムを設け、和やかな雰囲気のなか座談会は終了。「青森でものづくりをすることへの解像度が上がった」「実際に移住したクリエイターの方のお話を聞けて、以前よりもイメージが湧いてよかった」と参加者の方々から好評でした。

▲登壇者と参加クリエイターの皆さんで集合写真をパシャリ! Creemaの「C」ポーズのつもりが……?

編集後記

青森で暮らす魅力やものづくりをする面白さについて、本音で語ってくださった現地クリエイターの皆さん。青森市役所職員の伊藤さんや、地域おこし協力隊の磯野さんの言葉からも、青森に対する大きな愛が伝わってきて、終始あたたかな雰囲気で行なわれた座談会でした。

 

それを受けて、ツアー参加者の皆さんも青森への興味が増していた様子。さらに、イベントに出店する面白さやコツなど、クリエイターならではの話題で盛り上がっていました。参加クリエイター同士はもちろん、地元の皆さんとの繋がりが深まる良い機会になっていたら嬉しいです。

 

今年の「クリエイターワーケーション体験 in 青森」は、残り2回。秋の回(9月)の募集は終了していますが、好評につき急遽冬の回(12月)の参加者を追加で募集しています。青森市への移住や二拠点生活に興味がある!という方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

 

また、11月にはこれまで青森でのクリエイターワーケーションに参加された方を対象に、青森での制作活動や暮らしについての交流会を開催します。青森市に移住したクリエイターをゲストに迎えたトークセッションのほか、12月のクリエイターワーケーション時に販売体験を行う予定の、クリスマスマーケット用展示作品に関連するワークショップも開催予定です。青森でのワーケーションに来られたことのない方でも参加可能ですので、ぜひご参加ください。

《クリエイターワーケーション(12月)追加募集》

■開催日

令和5年12月15日(金)~令和5年12月18日(月)

■お申込定員

3組程度募集(1組2名様まで)

※応募多数の場合は抽選とさせていただきます。

■お申込方法

以下の専用フォームよりお申込ください

■お申込期間

令和5年9月30日(土)まで

■行程案

1日目 青森市到着 歓迎会

2日目 マルシェ販売体験

3日目 マルシェ販売体験・交流会

4日目 希望のオプションコース毎に行動

     オプションコース(アートコース、ものづくりコース、市内雑貨屋周遊コース)

※現在、調整中のため、変更となることがあります。

 詳細は、参加者決定後に改めてお知らせさせていただきます。

 

 ■交通費の補助等について

・交通費 青森空港・新青森駅までの交通費は参加者のご負担となりますが、

     おひとり様15,000円まで補助となります。

・宿泊費 無料(3泊4日) 延泊オプションあり

・体験費 無料

・食費 12,000円(チェックイン時に事務局にお渡しください)

《クリエイター交流会(11月)募集》

■開催日時

令和5年11月18日(土) 14:00~17:00

■場所

㈱Creema本社フリースペース

※参加にあたっては、事前申込が必要です。応募多数の場合は抽選とさせていただきます。

■お申込方法

以下の専用フォームよりお申込みください

■お申込み期間

令和5年9月30日(土)まで

《青森市の移住支援策》

青森市には、移住を検討されていらっしゃる皆さまへのサポートや支援制度が充実しています。ぜひこちらもご覧いただき、ご活用いただければと思います。

 

【サポート・支援の一例】

◆移住支援金

◆移住相談

◆起業・創業相談

◆アオモリ・ワーケーション

◆移住体験

※この記事は、青森市さまから委託を受け株式会社クリーマで制作しています。

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