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お正月行事はどんな意味を持つ?知ると楽しいお正月のならわし

2015.12.28

こんにちは。クリーマの宮崎です。

クリスマスが終わると、もうすっかりお正月ムードですね。片付けをしたり新年の準備をしたりと大忙しの年末ですが、ふと、お正月にはどんな意味があるんだろう?と思い立ちました。

何気なく迎える行事のような元旦ですが、そのならわしを知ることでまた新たな気持ちで年を迎えられる気がします。ということで、今日は「お正月行事の意味」についてお届けします!

お正月は「年の神」を迎える特別な日

日本人にとって、正月は単に年が新しくなるというだけではなく、家に「年の神」を迎えるという特別な日でした。そのためにあれこれの用事は全て年内に済ませ、身も心もきれいになって正月を迎えるのです。

昔は、大晦日には終夜起きて年の神を待つために物忌み(神事に先立って、一定期間、飲食や言行などを慎んで心身を清めること)し、身をきれいにするならわしがありました。これがやがて元旦の未明に神仏に産経する風習に変わり、初詣になったのだそうです。

家内安全を願って飾る、しめ縄

しめ縄は、注連縄、標縄、七五三縄などとも書き、場所を限るためのしるしとして用いられてきました。

神社の拝殿や神木などに貼られているしめ縄は、清らかな侵してはならない境界を示すためですが、家庭に飾るのは、家に悪霊(災いをもたらす神や不浄なもの)を入れず、家内安全を願ってのことだと言われています。特にお正月は、家々で神をまつる大切な時であるため、新しくしめ縄を作って掲げているのです。

リスリスの森さんの「new years wreath *cotton」は、わたの実をメインにしたお正月のしめ縄リース。ふわふわと可愛らしい雰囲気です。

色鮮やかな「しめ縄飾り(ダリア)」は、スウィートウィットさんの作品。アートフラワーのダリアとアジサイ、南天や木の実などもアレンジした現代風しめ縄飾りです。

「豊作の神」を迎える門松

「年の神」を迎えて旧年の豊作を感謝し、新しい年の豊穣と平和を祈るというのが、最も古い元旦の祝い方だったと言われています。

 

神様を迎える時の代表的な風習は「松迎え」です。松の枝を門に立てるとこれを目当てに神様がやってくると考えられていました。やがてこれが門松になり、竹や梅を一緒に飾るようになりました。もともとは常用樹である松を飾ることによって、その生命力にあやかりたいという願いがあったという説もあります。

Tussie-Mussiesの「小さな門松」は、クレイフラワーの作品です。お客さまのお出迎えも、華やかになりますね。

特別な日にかかせない鏡もち

餅は古来から、特別な日である「ハレ」の日の食べ物でした。年の神を迎える元旦は、一年でも最もはっきりした「ハレ」の日だったことから、餅をついて神に供え、神と一緒に食べるというのが雑煮の始まりです。

餅は稲の霊が宿っているハレの日の食べ物で、食べると生命力が与えられると考えられてきたそうです。

鏡餅は、餅を鏡の形にして家のあちこちに飾り付けるならわしでした。昔の日本では、鏡は特別な意味を持っていて、権力の象徴や神が宿るものとも考えられてきました。そのため、鏡のように丸い形の鏡餅が生まれたのです。

kijiya-shodaさんの「木の鏡餅」は、ヒバの木を使った鏡餅。すべすべと丸い形に心和みますね。

河村真理さんの「ガラスの鏡餅」は、ガラスならではの艶と、もちっとした重力を感じる形も美しいです。

神さまからのプレゼント、お年玉

神にお供えをする代わりに、「年の神」の方からもプレゼントとして新しい魂が人に与えられていました。これが「お年玉」でした。

神様からお返しをもらえるなんて、ありがたい風習があるものですね!

minicoさんの「ふじの夜明けぽち袋」は、中のカードを取り出すと、空が夜から朝に変わる仕掛け。おめでたい富士を楽しめますね。

yominoguさんの「縁起ものぽち袋」は、ひょうたん、松、タイと、縁起ものいっぱいのデザイン。クラフト紙に 孔版印刷(リソグラフ)で印刷されているレトロさも魅力です。

歳神さまをたたえる「あけましておめでとう」

人に会うときや年賀状で、新年に交わされる「あけましておめでとうございます」という挨拶。実はこれは、相手の人に対して言うのではなく、新たな年に迎えられた歳神をたたえる言葉として交わされる言葉なのです。

そういう背景を知り、「おめでとう」という言葉の意味になるほどと納得しました。

あかめがねさんが作るハンコ「猿のパパ」は、つなげて押すとゆかいな柄にもなり、年賀状をアレンジするのも楽しそうですね。

それぞれに、願いや意味を持つお正月行事。昔から重んじられてきた風習は、現代の生活で形を変えても受け継がれてきたものでした。これからも大切にしていきたいと改めて思いました。

参考文献:祝祭日の研究(産経新聞取材班)、「自然のめぐみを楽しむ昔ながらの和の行事(石坂昌子)」

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