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「刻印」で作品世界をより魅力的に。Impress Artを使って制作してみました!
慌ただしかった今年も終盤に差し掛かりました。クリスマスや年末年始に向けて、大切な人への贈り物や、自分へのとっておきのご褒美を探している方も多い時期。
みなさんは、名入れなどの「刻印」をしたことはありますか?
刻印と聞くと、日付やイニシャルが刻まれた結婚指輪などをイメージされる方が多いかもしれません。でも、実はその活用方法やデザインは様々。
簡単におしゃれで本格的な刻印が出来る、ニューヨーク生まれの刻印ツール「Impress Art」は、たくさんの種類のフォントのレタースタンプや、多数のデザインスタンプを展開しています。
そのラインナップはスタンプだけではなく、美しく刻印するための目印となるラベルや、刻印に着色できるマーカーなど、おもわず手に取って試してみたくなるものばかり……! 活用の仕方で、何通りものアレンジができそうです。
今回は、Creemaで人気の4人の作家さまに実際にご使用いただき、Impress Artの刻印ツールを活用した作品を制作していただきました!
今回作品を制作してくれたのは、下記4名の作家さんです。
・オーダーメイドのペットグッズ ウロボロスクラフトさん(左上)
・鎌倉の金属工房 WATOさん(右上)
・アクセサリー作家 CAPRISさん(左下)
・レザー作家 SKLOさん(右下)
豆皿に可愛いアクセントを。金属工房 WATOさん
刻印=イニシャルや日付を入れるもの……というイメージをお持ちの方が多いかもしれませんが、デザインの一部としての活用例をみせてくれたのは、鎌倉で金属工房を営むWATOさん。
日常の中で、愛着をもって永く使えそうな器や、さまざまな生活道具を手掛けています。金属のお皿やランプシェード、表札などのオーダーも受け付けており、まさにそれらは一生ものの作品。
今回は真鍮でつくられたお皿をベースに、刻印を使った自由なアレンジに挑戦していただきました!
文字フォントだけではなく、つる草や雪の結晶、星型のスタンプを模様のように活用。
マーカーで着色も施され、真鍮ならではの落ち着き・味のある豆皿の、可愛らしいアクセントになりました。
以前にも、お店の名前や開店記念日、結婚記念日等をトレーや器にいれるという注文を受けたことがあるというWATOさん。Impress Artの刻印ツールを使用しての、率直なご感想を伺いました。
初心者さんからプロまで、幅広い層のクラフト作家が満足するクオリティの道具だと思います。簡潔に必要な道具が揃っているので、刻印が初めての人にも使いやすく、楽しめるだろうなあという印象です。かつ、コンパクトで省スペース!
マーカーでの着色が楽しかったのと、間隔を見ながら刻印するためのガイドシールがあったので、思っていたよりも簡単に使うことが出来ました。
刻印のフォントやデザインにバリエーションがあるので、作品の幅も広がりそうです。
壊れにくい金属素材は、次世代に伝わる可能性もあるもの。
「だからこそ、丁寧に責任を持って伝えていきたいし、寄り添うものを作りたいと思っています。作品は全て世界に一つ、唯一無二の一生もの。末永くお使い頂け、愛着をうむモノを目指し、日々制作しています」、そう語ってくださったWATOさん。
永く、大切に使いたい生活道具。
刻印で自分らしさをプラスすることによって、愛着もぐっと深まりそうです。大切な人への贈り物として、心を込めたメッセージをデザインするのも素敵かもしれませんね。
デザイン・素材の組み合わせで雰囲気が変わる!ウロボロスクラフトさん
刻印がとても重要な意味をもち、かつデザインにも大きく関わる作品……さて、何でしょう?
その答えは、ペットの迷子札。万が一に備えて名前や電話番号を入れてオーダーしたことがある、という方も多いはず。
"感動できるモノ作り"をポリシーに活動されるウロボロスクラフトさんにとって、刻印ツールは作品制作の必需品です。
今回は、スタンプにとどまらずスタンピングブランク(=刻印のベースとなる金属製パーツ)や、金属表面のテクスチャーを変えるハンマーも活用していただき、手仕事ならではの丁寧さとオリジナリティが光る作品を制作いただきました。
「主な作品は迷子札ですので、必然的にペットのお名前・連絡先をお入れします。ペットのお誕生日や飼い主名、ときには鑑札番号やマイクロチップナンバーのリクエストもあります」というウロボロスクラフトさん。
使い心地をうかがってみると、日常的に刻印をされているクリエイターならではの、こんな感想が。
以前から気になっていたのが、Impress Artのスタンピングハンマー(刻印用ハンマー)。
刻印専用というだけあって、非常に使いやすかったです。
持ち手の翡翠色は、個人的に大好きな色で、まさに、テンションをあげてくれる道具って感じです。
平滑な真鍮製のヘッドは打ち損じもなく、マイルドな打ち味と相まって、比較的柔らかい素材のスタンピングブランクを使えば、初めての方でも、簡単に綺麗な刻印をすることができるはずです。
実際に私も、マルチファンクションハンマー(槌目を付けるハンマー。上記写真の左にうつっているもの)、デザインスタンプ、着色用のペイントマーカー、研磨ブロックを使って、いくつかの迷子札を作ってみましたが、色々な道具を駆使することによって、いつも作っている作品とはまた違った雰囲気のものが作れるのが興味深かったです。
ギターピック型のスタンピングブランクは、「アルケメ(Alkeme™)」という、シルバーに代わる素材で作られています。メタルスタンピングに最適な素材としてImpress Artが開発(!)した金属素材だそう。
軟らかいため刻印がしやすく、変色・腐食しにくいのが、初心者さんからプロにまで人気の理由です。
買っていただいた方が手にした時、感動して頂けるような物を作りたいと常に考えています。
我が家にもワンコがいますので、我が子を想う飼い主様の気持ちというものはよくわかります。
そんな飼い主様の想いを考えながら、念を込めて、一文字ずつハンマーを打ち込んでいます。
手打ち刻印は、仮に同じ内容を打ったとしても、同じ表情にはなりません。ましてや、迷子札の場合、デザインは人それぞれ。
「果たして、どんな風に完成するのか?」
そんな風に、いつもワクワクしながら楽しみつつ作っています。
真心を込めて、そして、楽しんで作る。
そうすれば必然的に、感動して頂ける物を作り出せるのではないかと思っています。
「我が子」でもあるペットが身に着けるものだから、こだわったものを。そんな親心を想い、作られる迷子札や首輪。
フォントや素材の組み合わせで、こんなにも印象が変わるのか!と、刻印デザインの奥深さも感じさせてくれました。
レザー刻印で、こんなアイデア作品も。革作家 SKLOさん
実は、Impress Artで刻印できるのは、金属だけではありません。コツを掴めば、レザー作品への刻印も可能なんです!
環境や人体にやさしい植物タンニンなめし革にこだわって、シンプルで機能的なレザーアイテムで"ぬくもりのある暮らし"を提案するSKLOさん。「こんな便利なものがあるんだ!」と驚くようなアイデア作品もたくさん製作されています。
さて、今回のアイデアは……?
何人かで食事をしていると、うっかり自分のグラスが分からなくなること、ありませんか? そんなときに便利な、コップやグラスの足に目印として付けられるマーカーです。
これまでは、この作品には刻印をされたことは無かったそうなのですが、今回Impress Artを使って挑戦してもらいました。
今までは刻印を入れてはいなかったのですが、小さ目のスタンプであればこれにも入れられそう、と思いやってみました。
スタンプの掘り込みが浅めのため、柔らかめの革への刻印はスタンプの台座の跡がついてしまい難しかったのですが、少しハリのある硬めの革を選んでみると、レザーでも刻印することができました。
今回届いたツールをみて、刻印への着色もできるのには驚きました。
数字や名前など、何文字か続けて刻印をする際に、ガイドシールだけでなくスタンプ枠のようなものがあるとより打ちやすいかもしれませんね。
革と一緒に経年変化を楽しめるよう、作品の金具にはなるべく真鍮を使用しているというSKLOさん。
金具部分に刻印を入れて、レザーと組みわせたデザインも、今後検討されているようです。
これからのギフトシーズン、革小物への名入れ・刻印の需要もぐんぐん高まります。
永く一緒に変化を楽しむ作品と、変わらずに刻まれる刻印との相性は抜群です。
文字の組み合わせをデザインに。アクセサリー作家・CAPRISさん
シンプルな形のなかに、ユニークなニュアンスのあるアクセサリーを手掛けるCAPRISさん。
お出かけの際に+1したくなるような、他のアクセサリーと組み合わせたくなるアイテムデザインを心がけて制作をされている作家さんです。
やわらかい真鍮素材を使用されることが多く、道具は慎重に使い分けているそう。
Impress Artの使い心地はいかがでしょう?
作業していて刻印位置の感覚がつかみ易く、感覚で刻印してもイメージに近い仕上がりになりました。
また、個人差はあると思いますが、打刻の際に出る音が静かなのも嬉しい驚きでした。
ちなみにImpress Artでは、刻印をして専用の工具で加工することによって、簡単にオリジナルデザインのブレスレットやリング制作を楽しむことができるスタンピングブランクも販売されています。
様々なスタンプの中からお気に入りを選んで、アクセサリー制作に挑戦してみるのもおすすめです。
またCARISさんは、リングにもこんな素敵な刻印デザインを施してくれました。刻印のあり・なしで雰囲気が大きく変わりますね。
これまでも、バングルにイニシャルの刻印を依頼されたことはありましたが、今回はレタースタンプを使って言葉を刻印しました。
CAPRISでは、シンプルな形の中に、ユニークなニュアンスを含ませることを考えながら製作しています。今回さっそく新作のリングに使いましたが、文字を組み合わせて柄が作れるようになったら、作品の表現にも幅が出来そうで楽しみです。
スタイリングにさりげなく寄り添い、ニュアンスを与えてくれるアクセサリー。
同じかたちの作品でも、刻印のデザインによって全く異なる表情を楽しめます。
今回CAPRISさんが使用されたのは、シグネチャースタンプというシリーズ。
硬化鋼から作られているため、ステンレススチールなどの固い素材にも、はっきりとした明瞭な刻印を残すことができます。
アクセサリーへの刻印=名入れ、だけではなく、こんな風に自由なデザインを創作するのも楽しそうですね。
Impress Artで広がる「刻印」の可能性
今回は、器、迷子札、レザー作品、アクセサリーと、まったく異なるジャンルの作品に刻印を施してもらいました。
ジャンルは異なるものの、使用した基本の道具はどれも、スタンピングハンマーと、それぞれが選んだスタンプです。プロが使う本格的な道具だけど、大がかりなものではなく、作業机にきちんと収まるのも嬉しいポイント。
Impress Artは、そのレタースタンプ・デザインスタンプの豊富な種類に加え、使い手のことを考えた、使いやすいツールが一式揃っているから、初めて手にした人でも、気軽に本格的な刻印に挑戦することができます。
「刻印」は、ただマークを刻むだけでなく、メッセージや想いを込めてデザインし、刻むもの。
ルールに縛られず自分らしく刻印を楽しむことで、あなたも作品の新たな一面を生み出してみませんか?