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冬空のもと凛と咲く花。椿の花言葉とおすすめ作品7選
真っ白な雪景色に、椿のぽってりとした花びらが咲く姿。
凛と咲くその花は、日本人なら誰しも親しみを感じる花ではないでしょうか。
季節の花を、その花言葉と共に紹介する連載。新年最初の今回は椿の花言葉をご紹介します。
【目次】
1.椿の花言葉
ー赤い椿
ー白い椿
ーピンクの椿
2. 椿の名前の由来
3. 千利休も好んだ「茶花の女王」椿。
4. アクセサリーからインテリアまで。おすすめ作品7選
まずは気になる花言葉からご紹介します。
椿の花言葉
「控えめな優しさ」「誇り」
”控えめな優しさ”というのは、椿が大きく派手な印象とは裏腹に、香りがないことから”控えめ”と言われています。
椿といえば、真っ赤な色を思い浮かべる方が多いと思いますが、赤の他に白・ピンクの椿も。そして、色ごとに花言葉も異なっています。
赤い椿
「控えめな素晴らしさ」「気取らない優美さ」「謙虚な美徳」
ピンクの椿
「控えめな美」「控えめな愛」「慎み深い」
白い椿
「完全なる美しさ」「申し分のない魅力」「至上の愛らしさ」
「椿」名前の由来
「控えめな」という意味合いに日本人らしさを感じる椿ですが、椿という名前にも様々な由来が存在します。諸説ありますが、
葉が丈夫なことから「強葉木(つばき)」
葉が持つ艶から「艶葉木(つやはき)」
葉が厚いことから「厚葉木(あつばぎ)」
などと言われていましたが、それらの言葉が略されたり転訛され「ツバキ」と呼ばれるようになりました。また、「椿」は、日本でつくられた国字であり、春に花が咲くことからつくられたも言われています。
冬から春にかけて咲く品種が多い椿ですが、早いものだと秋口が見頃のものから、春真っ盛りの3月~4月頃に見頃を迎える椿など、様々な品質改良が行われ、椿の花を楽しめる期間は長くなっています。
日本生まれの花、椿。
千利休も好んだ「茶花の女王」椿。
日本生まれの椿は、お茶の世界とも深い繋がりがあります。茶道の世界では、茶室の床の間に飾る「茶花」というものがあり、椿はその代表的なもの。
花を飾ると聞くと、生花やフラワーアレンジメントのような華やかなものをイメージする方も多いと思いますが、茶道の世界では異なります。質素な一輪挿しに、まるで摘んできた花をそのまま生けたような素朴な飾り方が好まれます。
そこには、茶道の祖・千利休のこんな想いが込められていました。
花は野にあるように。
茶の湯の心構えとして千利休が説いた『利休七則』の中に「花は野にあるように」という言葉が綴られています。これは、茶花には華やかさよりも、花が本来持っているありのままの美しさが大切だということ。
お部屋の雰囲気をガラリと変えるような印象的な花ではなく、ささやかに、そっとお茶の席に寄り添う上品さが求められた茶花。まさに「控えめな優しさ」という椿の花言葉にぴったりですね。
飾られる花も咲き誇った椿ではなく、今にも咲きそうな蕾の状態の椿が好まれているほど、控えめで自然な美が良しとされています。そのため、花壇に咲く花や温室で育てられた花よりも、野草に咲く花の方が茶花として選ばれやすかったそう。その点を踏まえても、山野に生える椿は「茶花の女王」として愛されてきたのでしょう。
アクセサリーからインテリアまで。おすすめ作品7選
ここからは、Creemaで出会える、椿モチーフの作品を厳選してご紹介します。身につけたり、お部屋のインテリアとして楽しんだり……椿の魅力が詰まった作品で、暮らしに彩りを添えてみてはいかがでしょうか。
まずご紹介するのは、プラバンやレジンを用いて作品を制作する8gatu1さんのイヤリング。
椿の持つ、ぽってりとした花弁が巧みに表現されています。葉も花もプラバンで作られているため、そのぽってりとした見た目とは裏腹に軽い着け心地。少し大振りなサイズ感で、存在感たっぷりです。耳につけていない時も、インテリアのように見惚れてしまいそうですね。
ヘアアクセサリーとして上品に取り入れてみるのもおすすめ。陶芸家Miyako Nataochiさんの作るヘアゴムです。陶器で作られた素朴な風合いが味わい深いですね。
楕円形の陶板に描かれた椿は、まるで小さな絵画を眺めているよう。桐箱に入れて届けられるので、身につけていないときはインテリアとしても楽しむことができますよ。
白土に、釉薬で模様を描く「釉彩」という技法で描かれた椿の花は、ヘアアレンジのワンポイントとして彩りを添えてくれます。控えめながらも活き活きと咲く椿が、ありのままの美しさを引き出してくれるようです。
作家さん自ら描いた物語の世界を、スマホケースや雑貨として生まれ変わらせている空想街雑貨店さんのコインケース。
椿の花に囲われた円の中を覗くと、そこに広がっているのは椿の都、「椿町十二番街」。その街並みはちょっぴりレトロで、和洋折衷な世界観を感じます。物語の世界にお邪魔して、椿柄の着物を着て、椿の都をスタスタと歩いてみたくなるような……物語を感じる絵柄ですね。
縁起物は人気ですが、中でも今年大注目な「赤べこ」。大きな椿の花にそっと寄り添う赤べこが愛らしい椿と赤べこのポスターです。wach worksさんが描く可愛らしいイラストは、お部屋に飾るだけで心もほっこり。ポスターのサイズも2Lから、A4、A3と壁の広さによって選ぶことができるので、おうち時間が長い今、お部屋の模様替えとして飾ってみてはいかがでしょうか。
京都の無鉛赤絵具を使って絵付けされた一輪挿し。オレンジがかった赤色にあたたかみを感じますね。絵付け師、棠白さんによって丁寧に筆で描かれた椿の花が、上品に咲き誇っています。
濃い色から淡い色まで、オレンジがかった中でも濃淡が表れていますが、その濃淡は線を描いては複数回色を塗り重ねて焼き、それらを繰り返すことで表現されています。多い物では5回~6回も焼成を行なっているものも。丁寧な手仕事が随所に表れるこだわり詰まった一品です。
贈り物としてもおすすめしたいのがこちら、茶筒に描かれた椿がおしゃれな「椿茶」のギフトセットです。なかなか目にすることのない椿のお茶ですが、ノンカフェインなので、おやすみ前にも安心して飲むことができます。
甘茶をブレンドされているので、砂糖は不使用なのに甘みがあり、とってもヘルシー。健康志向な方にも嬉しいポイントですね。ノンシュガーでノンカフェイン、そしてノンカロリーで体にとても優しい椿茶。バンザイ・ファクトリーさんの椿茶は自分用にはもちろん、贈り物としてもおすすめです。
ひとやすみしたい時、椿のアイシングクッキーで、優雅なひと時を過ごすのも素敵ですね。
華やかなクッキーは贈り物にもおすすめです。なかなか直接人と会えない今日、椿の花言葉を添えて、親しいあの人に贈ってみてもいいかもしれませんね。
どんな場面でも心豊かになるアイシングクッキー作りにこだわる、emBellirさん。クッキー生地そのもののお味は甘さ控えめなので、アイシングの甘さとマッチし美味しくいただけます。
日本の誇りを愛でよう。贈ろう。
2月8日は「つばきの日」
「つ(2)ば(8)き」の語呂合わせで、椿の自生地としても有名な長崎県五島市により制定されました。そこには、日本人の生活と文化に密接なつながりを持つ「椿」を、大事に守り育てていきたいという想いが込められています。
日本を代表する花と言っても過言ではない椿。「控えめな優しさ」という花言葉は、どこか日本人らしい趣きも感じますね。
さて、花言葉の連載はまだまだ続きますよ。
次回もお楽しみに。
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