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何に刺し子する? ちくちく刺して、私らしく可愛くアレンジしよう

「刺し子」が今、静かなブームの兆しです。
多くの人が家庭科の授業などで一度は体験したことがあるのではないでしょうか。
ひたすらチクチク。何も考えずに針を進める……慌ただしい毎日の中、そんな時間をあえて作ってくれる刺し子の魅力が人々を引きつけています。
用意するのは、針と刺し子糸、それに布だけ。無心になってひと針ひと針縫い進め、ふと気がつくと綺麗な模様が現れていく喜び……。
そんな気軽に始められる「刺し子時間」。
一人の時間をスマホやテレビでなんとなく過ごしてしまっているな、というあなたへ。日常のもやもやを忘れるひとときを刺し子で手に入れてみませんか。

何に刺し子する?身近なアイテムで気軽に挑戦!
「興味はあるけど、何に刺せばいいのかわからない」「せっかくならお気に入りのアイテムに刺してみたいけど、どうアレンジしたらいいの?」という方も多いのではないでしょうか。
真っ白な布に無心になって柄を黙々と刺していくのも楽しみ方のひとつではありながら、身近なアイテムに気軽に刺し子ができたら、より自分らしいものに変身してくれそう。
そこで今回は、手芸好きなCreemaスタッフ2人と刺し子を愛する人気のクリエイターに、身近なものを使って刺し子をしてもらいました。
今回使った刺し子糸は、丈夫でいろいろな布に刺し子をしても頼り甲斐のありそうな、オリムパス製絲株式会社の刺し子糸。刺しゅう糸・レース糸を中心に取り扱う国内有数の歴史ある手芸メーカーで、なんといっても、刺し子をする人に寄り添い、時にリラックス、時に集中させてくれるような色とりどりの色合いが魅力です。
さぁ、どんな刺し子になるのでしょうか。順番にみていきましょう!

子どもの洋服に、刺し子で迷路を描いたら……?
まずはじめは、刺し子を施したハンカチやスタイを手掛け、刺し子の芸術的な美しさはさることながら、刺し子の歴史に刻まれた”人の想い”に共感し作品をご制作されているクリエイター、mamekoneedleworkさん。
小さなお子さまがいらっしゃるmamekoneedleworkさんが刺し子をするものに選んだのは、シンプルなキッズシャツ。
色違いのキッズシャツに、迷路の模様と、虹のような模様の異なるデザインで刺し子をしてみました。無地で無難なシャツが、一気に子どもたちが手に取りたくなるものに変身!

こどもたちが背中の迷路刺し子を見つけたら挑戦したくなってしまったり、ラインの両端にぴょんと出た糸をさわってみたくなったり、お友達とのコミュニケーションのきっかけにもなってもらえたらと思います。
mamekoneedleworkさん




今回mamekoneedleworkさんは、Sashiko Awai-iroシリーズのパステルカラーの刺し子糸を中心にチョイス。

普段から刺し子の作品を手掛けられ、刺し子には馴染みの深いmamekoneedleworkさん。今回オリムパスさんの刺し子糸を使ってみていかがでしたか?
糸が柔らかく、素朴で優しい印象です。とにかく種類が多いので色選びが楽しい。
mamekoneedleworkさん
多色使いをするにも、太糸と細糸を組み合わせるにしても、しっくりくる組み合わせが多いので迷うのも楽しいです。
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初心者さんでも簡単な図案だけで、こんなに私らしく
続いてご紹介するのは、編み物や羊毛フェルトといった趣味を持つ、手芸好きのこのスタッフたち。

普段から仕事と育児の傍ら羊毛フェルト作品の制作も行う佐野は、今回初めて刺し子にチャレンジ。
キャンバス生地のトートバッグに、優しい色合いの糸で刺し子を施しました。

今回初めて刺し子に挑戦した佐野。初めて刺し子をした感想は?
コツコツと刺し進めていくので、集中できる時間が心地よいです。また、糸と針があればどこでも刺し子ができるのはとても魅力的です。徐々に出来上がっていくわくわく感や達成感を感じられますし、途中で気分で色を変えることができたり、時間を重ねながら楽しむものづくりだと感じました。
スタッフ佐野
今回はどんなアイテムに刺し子を施すか悩みましたが、シンプルなアイテムでオリジナリティを出すのが楽しく、愛着の湧くバッグになりました。誰でも買えるものから、自分だけのものになる特別感を感じました。

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マンネリしてきてしまったシンプル服。刺し子のアクセントでたちまちおしゃれに
最後にご紹介するのは、これまでマフラー、帽子、ベスト、ボレロなどを編んできた編み物好きスタッフ吉見は、ラガーシャツの襟にチェーン模様のような刺し子をしました。

服の紺色に負けないようなビビッドな色の糸を使ったことと、くぐり刺しで立体的な刺繍にしたところがポイントです。
スタッフ吉見

普段は編み物用の毛糸を使っている吉見。初めて刺し子糸を使ってみて、いかがでしたか?
思ったより扱いやすく、楽しく刺し子をすることができました。
スタッフ吉見
糸の束が太いですが簡単に分裂することなく、針にも通しやすかったです。
太さの違う糸に慣れている方でも、優しい手触りで扱いやすいオリムパスさんの刺し子糸であればスムーズに刺し進めていけるのが嬉しいところ。針と糸があれば始められるので、気軽に取り組んでみることができそうです。
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さぁ、やってみよう。刺し子の図案や色・素材選びのコツは?
今回さまざまなアイテムに刺し子をしてアレンジを楽しんだ3人。刺し子をしてみたい!という初心者さんに向けて、図案や色・素材選びのアドバイスを伺ってみました。
まずは刺し子作家・mamekoneedleworkさんから。
今回使用したSashiko Awai-iroシリーズの糸でいえば、なみ縫いで模様を仕上げる「模様刺し」がおすすめです。模様刺しの中では、直線で刺せる麻の葉や段つなぎ、十字つなぎなどが向いているのではと思います。
mamekoneedleworkさん
今回のようにお洋服に刺すなら、布帛(綿)で伸縮性がなく、ある程度の厚みがある生地の洋服が刺しやすいです。
初めて刺し子に挑戦した、スタッフ佐野からは、初心者だったからこその感想も。
まずはシンプルな図案でスタートしてみるのがいいと思います。
スタッフ佐野
シンプルな図案を大きな範囲で刺繍してみるだけでも、ビフォーアフターの違いもありますし、達成感も味わえそうです。
厚手の生地にもしっかり耐えられる糸と針なので、しっかりした生地にも縫いやすくおすすめです。
佐野のトートバッグのアレンジは一見複雑な図案に見えますが、実はシンプルで簡単な柄の組み合わせ。柄やアイテムとの組み合わせ方や配置、色選びでこんなにも洗練されたデザインに仕上がるのですね。
簡単な図案からでも、工夫次第で存在感のあるアレンジが可能なのが刺し子の魅力的なポイントです。

今回初めて刺し子をしてみてわかったのが、刺し方によって刺し子部分が盛り上がり立体的に仕上げることができることです。なのでどのくらい厚みを持たせたいか・どのくらい目立たせたいかなどによって図案を考えるのも面白そうだと思いました。
スタッフ吉見
また地色と同系色の糸を使ってさりげない刺し子を施すのも素敵そうです。
なみ縫い以外にも、縦横斜めなど同じ方向に刺し進める事で美しい模様が浮かび上がる「一目刺し」や、刺し子をしたベースに糸をくぐらせて模様を作る「くぐり刺し」という刺し方があり、同じような柄でも刺し方を変えるだけでグッと雰囲気が変わります。色や柄の工夫以外にも様々な楽しみ方がある奥深さが、刺し子の魅力とも言えそうです。
私らしい色が見つかる。気分に合わせて、自分らしい糸を探そう

優しい手触りで、初級者の方から上級者の方まで幅広く愛されてきたオリムパスさんの刺し子糸。単色の他にも「ボカシ」や「カラフル」などカラーバリエーション豊かに取り揃えられている点も大きな魅力でしたが、なんと今年は、「Sashiko Awai - iro」「Sashiko Thread 100m」という2種類の新シリーズが登場しました!
長年オリムパスさんの刺し子糸を愛用されている方にはもちろん、刺し子をしたことがない方でも手に取ってみたくなるようなおしゃれで洗練された色合い。思わず全色揃えてそばに置いておきたくなります。
気分に合わせて、”わたしらしい色”を手にとってみてください。
Sashiko Awai - iro

淡くて優しいパステルカラーが特徴的な「Sashiko Awai - iro」は、柔らかな雰囲気の作品がお好きな方におすすめ。
まるで風のように軽やかな刺し心地に軽やかな色合い……心が落ち着かない時でも、こんな刺し子糸なら気持ちをほっと落ち着かせてくれるはず。
ハーブティーを用意して、チクチク心を整える刺し子時間を過ごしませんか?
Sashiko Thread 100m

何か一つのことに集中して取り組みたい時におすすめな、ディープカラーの刺し子糸。
パキッとした糸で刺し進めれば、没頭するほど頭もクリアに研ぎ澄まされていきそう。
光沢がありすべりがよく、刺しやすいので初心者さんにもおすすめです。シックでおしゃれな作品に、もっと自信がつくかも。
※刺し子糸は、染料の性質上、濡れると多少色落ちする場合がございます。
※ドライクリーニングはお避けください。
刺し子が気になったら。Welcome!刺し子女子の部屋

最近ではSNS上でも多くの刺し子作品を見かけるようになり、作品を披露し合いながら交流を深める新しい文化も生まれています。そんな刺し子好きの方々や興味がある方の交流・情報共有を行う場として、「刺し子女子の部屋」というコミュニティページもスタート。
「私が作った刺し子作品を見て!」「この刺し方を教えて!」「皆が好きな刺し子のあれこれを知りたい!」
そんな疑問や思いに、みんなで答えたり楽しんだりすることができます。
刺し子の魅力にハマってきたら、ぜひ刺し子好きの方々と交流を深めてみてはいかがですか?
ひと手間で、世界にひとつの作品に。刺し子を始めてみませんか?
「刺し子」と聞くとふきんやコースターが定番なイメージがありますが、そんなイメージにとらわれず「自分らしく楽しんでいいんだ」ということを3名の方々が教えてくれました。
数年前に買ったクローゼットに眠っている服や、マンネリ化したシンプルなアイテム。ちょっとしたスペースに好きな色や柄で刺し子を施せば、たちまちあなただけの、世界にひとつの作品が出来上がります。
どんなアイテムに刺そうか、どんな色や柄にしようか…… 考えを巡らせる時間もきっと楽しいはず。
ジャンルは違えど普段からものづくりに触れられている方や、もちろん初心者の方の新しい趣味にもとってもおすすめの刺し子。お仕事や勉強の合間、休日や寝る前のひとときに、ぜひ刺し子に取り組んでみてはいかがでしょうか。
※本記事は、オリムパス製絲株式会社様より委託を受け、株式会社クリーマが制作させていただいております。